早いもので東日本大震災から2年半以上経ってしまい、当初のような強い記憶がなくなっていく気がする。震災関連の記録映画も劇映画もたくさん作られたが、どれも観ていないのでちょっと真面目に観てみることにした。今回、日本在住のアメリカ人が現地でのボランティア経験も活かして撮った「サバイバル・ジャパン 3.11の真実」を観た。
地震直後は何回も観た津波やガレキの映像だが、改めて観てみると、2年半の間に記憶を薄れさせてしまった自分自身が後ろめたく感じられ、当時観たときより衝撃が大きく、胸が痛くなる思いだった。
映画のなかで政治家、行政、東電関係者、被災者などいろいろな人が語っていることがみな真実なのかはわからないけれど、語られていないことのなかにある真実が一番怖いかも。隠している間は嘘をついているわけではないといわれているような気がしてきた。