どんでん返しや意外な結末のある映画や芝居が好きなので「グランド・イリュージョン」を観てきた。久しぶりに眠るひまのないテンポのいい映画だった。
あまり華々しい活躍をしているとは思えない男女4人のマジシャンのもとに、ある人物からの招待状が届けられ集められる。やがてその4人は派手なイリュージョンを使ったマジックショーをラスベガスの舞台で演じ、そのなかで観客の一人に銀行強盗をさせてしまう、という奇想天外な設定。それを追求する警察やらインターポールをも騙して4人は逃げ延びる。さらには警察に協力するマジックのタネを見破る老人がでてきたりして、最後には意外な黒幕がわかってくる。
奇想天外なだけあって、そんなバカなという設定もあるが、細かいことにこだわらず物語として観れば痛快でおもしろい。
イリュージョンのしかけやタネも明かされ最後には意外な結末が、という騙され方は映画として観るには楽しいが、実生活で騙されるのはあまりうれしくない。それでも車エビだの九条ネギだのと騙されるのはかわいいものだ。気づかないうちにもっと大事なことで騙されていることがあるかも。