今の時期なら岳沢から雪のある沢を詰めて西穂高岳や前穂高岳に登ることができる。以前、前穂手前の稜線まで奥明神沢を詰めて登ったことがあるが調べてみるとすでに4年前のことになる。あのときの感覚を味わいたくて今回は西穂高沢を詰めてあわよくば西穂岳の頂上に立ちたいと思う。ということで上高地から岳沢に向かうがお天気はいまひとつ。
下から見ても稜線には雲がかかっている
登山道は8番の標識の辺りから雪が出てくる。早朝は融けた雪が凍っているところもあって滑りやすい。西穂高沢が見えるところまで来るがやはり上はガスっていてとても登る気にはならない。せっかくなので岳沢小屋まで行ってみるか。
斜面をスキーで降りてくる人が見える。今年は雪が多くて今の時期でもかなり下まで滑れそうだ。
岳沢小屋で紅茶を注文するとポットで出てきたのがうれしい。今日はもう下りるだけなのでゆっくり飲ませてもらう。飲んでいる間に時折雨も落ちてきてお天気は不安定だ。
奥明神沢に何人か登山者が見えたが、うまく前穂まで行けただろうか。
私の野望は好天の時でないととてもチャレンジできないので、ゆったりお茶を楽しんだらおとなしく帰ることにする。
その前に小屋のトイレを借りる。岳沢までならハイキング程度の装備で上ってこられるのでずいぶん外国人の来訪も増えているようだ。中国語も北京語の他にもうひとつ、広東語だろうか福建語だろうか。時代は変わったものだ。