ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

初めての山登り 白馬三山縦走②

2020年05月12日 | その他

さて準備も整い梅雨も明けた8月の上旬、全員地下足袋姿でヒタヒタと当時の国鉄の駅に集合し夜行列車に乗って一路大糸線の白馬駅を目指した。

その後登山口の猿倉に向かい、T先生に先導され、まずは白馬鑓温泉を目指した。50年前とはいえさすがに全員地下足袋姿の一行は、他の登山者からは珍しがられたり感心されたりした。初日は白馬鑓温泉小屋で1泊。水着持参で露天風呂にも入った。

翌日は白馬鑓ヶ岳、杓子岳を経由して主峰白馬岳直下の白馬山荘で宿泊、翌日は無事目的の白馬岳を踏むことができた。その後小蓮華山、白馬大池などを経由して蓮華温泉に下った。ここでは入浴した覚えがないのでそのまままたヒタヒタと帰途に就いたのだろう。

正直なところそれほど山に感激した記憶はない。むしろ友人たちと露天風呂に入ったり小屋に泊まったりしたことの方が印象に残っている。しんどくてもうこりごりとは思わず楽しい思い出として残った。

後々白馬岳にはルート、季節を変え何回か行っているが、この高校登山の時のルート設定は山を熟知されていたT先生ならではだった気がする。夏の白馬岳には猿倉から大雪渓を登ることが多いのだが、そうすると高低差が大きく落石などの危険もあるので、初心者ばかりの学校登山としては白馬鑓ヶ岳からのルートの方がふさわしいと考えられた気がする。

珍しい高山の温泉にも入れ、気持ちのいい稜線歩きを楽しめるなかなか素晴らしいルートが選ばれていたと思う。

まだ白黒写真の時代だった。全員地下足袋姿。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポイント募金はこちら