ネットで九州の情報を見ていて「オルレ」のことを知った。もともとは韓国済州が発祥とのことだが、要するに設定されたハイキングコースのことだ。九州各県に計21コースがあるらしい。今回はそのうち大分県の奥豊後コースを歩く。
出発点はJR豊肥本線の朝地駅。ここから隣の豊後竹田駅までの12キロを歩く。事前に大分市の観光案内所で案内地図をもらって、朝地駅でも標識の説明などを聞いて出発。
朝地へようこそと迎えてくれるのは等身大の人形たち
この赤と青のテープや標識に従って歩いていく。最初の見どころは用作(ゆうじゃく)公園
モミジの名所らしいがすでに落葉。ギョロ目の狛犬
カンセという馬も標識のひとつ。頭の方向に進む
道はなるべく車道をはずして田舎道を歩くことになっているのでのんびりしていい感じだ。大体は地図でわかるがわかりにくいところには目印があるので助かる。
次の見どころは普光寺の摩崖仏
wifi完備のトイレ
細かいアップダウンがあるのも楽しい。
豊後ネコ
旧城下町十川(そうかわ)辺り
クラッシックな案山子
十川の柱状節理も見どころだ
道は上りになりやがて竹田の岡城跡に入る
岡城は崖の上に築かれていて見下ろすとゾッとするような垂直な絶壁になっているので写真を撮るときに下がり過ぎて危ない、危ない。
城跡は広大でちょっとした城塞都市だ。建物では姫路城がすばらしいが城跡としてはこれほど立派なところはないのではないだろうか。
春は桜、秋は紅葉がよさそうだ。紅葉の名残
岡城は滝廉太郎の「荒城の月」で有名なところとは聞いていたが、城址のすばらしさは予想外で、いいものを見せてもらった気がする。
岡城でかなり時間を取ったがあとは竹田の街に下りていくだけだ。
岩をくり抜いたトンネルを抜けると市街地に入っていく
竹田市内の武家屋敷跡
キリシタン洞窟礼拝堂
田能村竹田旧居などを見て
駅の背後に一筋の滝が流れている豊後竹田駅に到着。
ニャー駅長がお出迎え
今回初めてオルレを歩いたが、平地のハイキングと山登りの中間といったところか、適度な上り下りもあって見どころも満載。道がわかりにくいところには標識が出ているので迷うこともなく安心して歩け、なかなか楽しかった。季節が冬だからか他に歩いている人には出会わなかったのがなんだかもったいなく思えるくらいだった。他にあと20コースの設定があるようなので機会を見てぜひ歩いてみたい。