単なるボタニカル・アートではなく「おいしい」というところに惹かれて、西宮市大谷記念美術館へ行ってきた。
美術館前の歩道の何気ない模様がきれい
おいしいというその名の通り野菜、果物、香辛料などどれも食べられる植物画を観て回る。英国キュー王立植物園所蔵のものということで大航海時代、植民地から手に入れた植物の絵が多い。当時のヨーロッパにとっての植民地の存在の大きさに改めて気づかされる。
多くは木版、エッチング等版画の技法で描かれているが、その技法の多様性にも触れられる。
写真OKなのはイギリスの食卓セッティング
当時は夕食を遅い時間に摂るほど上流階級などという説明もあって面白い。そうなると私もひょっとして上流階級なんてくだらないことを思ったりして。
観終わってから美術館のお庭を拝見。
こんなところに岡本太郎
ムンクの叫びに見えるのは私だけかな
よく手の入ったお庭は美しく、植物画を観るのには最適
美術館の近くには阪神高速道も通っているが、そんなことを忘れさせてくれる静かな落ち着いた空間だった