神戸の森林植物園でシモバシラが見られるとのことなので行ってみることにした。シモバシラは2017年1月に富士山の近くの長者ヶ岳に登った際に初めて見てその美しさはもちろん、どうしてできるのかが不思議でもう一度見てみたいとずっと思っていた。
いつもは表六甲から行く植物園だが今日は裏六甲の谷上駅からスタート。駅では大勢の登山客が下りたが皆有馬温泉から氷瀑を観に行くようだ。今年はこの寒さで例年になくしっかり凍っていて見頃を迎えている。こちらにもそそられるが、今日は何はともあれシモバシラを目指して山田道を歩いていく。
今日は天気がよく風もないが、気温は低い。用水路からも垂れ下がった氷が
昨日降った雪がうっすら残る道を歩いていく
池もしっかり凍っている
1時間ほどで森林植物園正門へ。正門の近くにシモバシラがあるとのことなので期待して行ってみたが、時期すでに遅し。ほとんどなくなっていてがっくり
わずかに残るシモバシラ
一緒に見ていた方の話では、シソ科の植物シモバシラ、正確には霜華は枯れたあとも根が水を吸い上げ茎の導管にできるので茎がしっかりした状態のときしかできないらしい。私は寒ければいいのかと勝手に思っていたが、茎のしっかりした初冬の方が出現しやすいとのこと。いわれてみれば確かにそのとおりではある。1月は立派なものができていたらしい。残念!
気を取り直して園内散歩。恒例のディスプレイのヘビ
1030時から園内ツアーがあるというので入れていただく。今の季節に咲く花はほとんどないが健気に可憐な花をつけたバイカオウレン
冬枯れの森はさすがに散策者も少ないが、それでも今の季節ならではバードウォッチング目当ての方などがいて熱心に鳥を探していた。
天津の森エリアに咲くロウバイ、正確にはソシンロウバイというそうだ
長谷池もしっかり凍結
この季節花は期待できないが、多くの樹木が着々と春に向け、新しい芽を出している。その説明などさすがによくご存じのガイドさんの話は貴重で感心しきりだったが、いつまで覚えていられるか、最近は自信がないのが悲しい
外での食事は寒いので暖房の入った園内のカフェでキーマカレーをいただく
目的は果たしたのであとは洞川湖を経て再度公園方面へ
こちらも近年になく池の半分ほどが凍っている
ここのカフェでも暖かいコーヒーとマフィンを食べて一休み。
今日は太師道ではなく二本松、城山経由で新神戸に下山。
終日寒かったが寒い時にはそれなりの楽しみもあるというものだ。
去年の夏の猛暑で40度近くからから今の零下まで気温の変動が激しくなかなかメリハリのある半年である。植物たちはそれに耐え春に向かって着々と進んでいるので、人間も順応しないとね。
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