■ストーリ
海を臨む病院に勤める医者・正平(竹中直人)の元に、
子宮ガンを患い未知子(原田知世)が入院してきた。
偶然にも、彼女は正平が高校時代思い焦がれた初恋の人であった。
気楽に独り身を謳歌しているかに見える正平だが、
実は二十数年もの間、未知子を一途に思い続けていたのだ。
すっかり自分のことを忘れている彼女の素振りに傷つきながらも、
献身的な治療を施す正平。徐々に回復し、正平に心を開き始めた
未知子だったが…。
■感想 ☆☆☆☆ 涙☆☆☆
自分よりも相手を思う気持ち。
見返りを求めない感情。
忘れようと思っても忘れることができない人。
それらが形作るものが「愛」だと思う。
愛は激しいものではなく、穏やかで静かでそして
時に哀しいもの、寂しいものなのだろう。
場面転換に使われる蒼い静かな海と爽やかな水色の空。
いつも傍に当たり前のようにありながら
時にその静かさや大きさに呑み込まれそうになる。
ストーリーとは何の関係もなく
何気なく入れられているかに見える場面だが
ストーリーが進めば進むほど、訴えかけ、存在感を増し始める。
今も昔も冴えない男性がずっとずっと大切に持ち続けている感情。
不器用な愛情の示し方は時に痛々しく時に滑稽。
だが、滑稽であればあるほど、ラストの切なさが胸にしみわたる。
「サヨナラから はじまることが
たくさん あるんだよ
本当のことが 見えてるなら
その思いを 捨てないで」
主題歌がラストの哀切さを更に盛り上げる。
この曲に監督は感銘を受けて、この映画を企画したと言う。
サヨナラから始まることはたくさんある。
でも、そのためには、本当のことが見えてる必要がある。
私たちは本当のことを見つめて生きているのだろうか。
楽なほうに流されて、自分の感情さえも
ホンモノと贋物を取り違えている生きている人は
決して少なくないと思うのだ。
滑稽でもいい。滑稽に見えるくらい真摯に生きたい。
海を臨む病院に勤める医者・正平(竹中直人)の元に、
子宮ガンを患い未知子(原田知世)が入院してきた。
偶然にも、彼女は正平が高校時代思い焦がれた初恋の人であった。
気楽に独り身を謳歌しているかに見える正平だが、
実は二十数年もの間、未知子を一途に思い続けていたのだ。
すっかり自分のことを忘れている彼女の素振りに傷つきながらも、
献身的な治療を施す正平。徐々に回復し、正平に心を開き始めた
未知子だったが…。
■感想 ☆☆☆☆ 涙☆☆☆
自分よりも相手を思う気持ち。
見返りを求めない感情。
忘れようと思っても忘れることができない人。
それらが形作るものが「愛」だと思う。
愛は激しいものではなく、穏やかで静かでそして
時に哀しいもの、寂しいものなのだろう。
場面転換に使われる蒼い静かな海と爽やかな水色の空。
いつも傍に当たり前のようにありながら
時にその静かさや大きさに呑み込まれそうになる。
ストーリーとは何の関係もなく
何気なく入れられているかに見える場面だが
ストーリーが進めば進むほど、訴えかけ、存在感を増し始める。
今も昔も冴えない男性がずっとずっと大切に持ち続けている感情。
不器用な愛情の示し方は時に痛々しく時に滑稽。
だが、滑稽であればあるほど、ラストの切なさが胸にしみわたる。
「サヨナラから はじまることが
たくさん あるんだよ
本当のことが 見えてるなら
その思いを 捨てないで」
主題歌がラストの哀切さを更に盛り上げる。
この曲に監督は感銘を受けて、この映画を企画したと言う。
サヨナラから始まることはたくさんある。
でも、そのためには、本当のことが見えてる必要がある。
私たちは本当のことを見つめて生きているのだろうか。
楽なほうに流されて、自分の感情さえも
ホンモノと贋物を取り違えている生きている人は
決して少なくないと思うのだ。
滑稽でもいい。滑稽に見えるくらい真摯に生きたい。