旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

路面電車と薩摩料理と桜島と 鹿児島市交通局1系統を完乗!

2017-01-17 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 鹿児島市交通局1系統で鹿児島駅前をめざす。600円の「市電・市バス・シティビュー1日乗車券」が便利だ。
谷山電停の駅舎は顔に見えるね。大きなオモチャ箱かビックリ箱って感じでユーモラスだ。
途中の涙橋電停までの4kmは専用軌道なので電車はグングン走る。ずいぶん激しく揺れるけどね。

鹿児島随一の繁華街・天文館まではちょうど30分。
その地名は薩摩藩8代藩主 島津重豪公が建てた天文観測や暦の作成などを行う明時館(天文館)に因んでいる。

 格式ある郷土料理店「熊襲亭」だけど、ランチなら意外と手頃な予算で楽しめる。
ここ2日は焼酎漬けだったので久しぶりに生ビールを呷る。旨い。 


代表的な薩摩料理は、酢味噌で味わう "キビナゴの刺身"、おなじみ "さつま揚げ"、骨付き黒豚を味噌と
焼酎で煮込んだ "豚骨" が美味しい。鶏肉・根菜・コンニャクが入った "さつま汁" は甘めの味噌汁だ。 

 山形屋デパート前の朝日通電停で降りたら、城山を背景に直立不動する西郷隆盛に会える。
上野恩賜公園のそれとは対照的に陸軍大将の正装だ。決っして "西郷さん" ではない。 

 桜島フェリーに乗船するには、水族館口電停で下車すると良い。鹿児島のシンボルといったら桜島。
その雄姿はフェリーから眺めるのが良いらしい。往復30分のちょっとしたクルーズを楽しめる。
フェリーのうどんスタンド「やぶ金」は、秘密のケンミンshowでも紹介された隠れた名物だ。

2泊3日の「呑み鉄」南九州の旅、そのハイライトは船上から眺める雄大な桜島になる。

桟橋に戻ってから市電最後の2区間に乗車すると、ほどなく鹿児島駅前に終着して旅は終わる。
鹿児島駅は鹿児島本線と日豊本線の終点だけど、鹿児島中央駅と比べると寂しい。その分旅情たっぷりだ。

鹿児島市交通局1系統 谷山~鹿児島駅前 9.4km 完乗