旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

今宵赤羽OK横丁にて 赤羽線・埼京線を完乗!

2018-02-04 | 呑み鉄放浪記

 大宮駅を発ったエメラルドグリーンは、スーパーアリーナをかすめて地上に姿を現す。
今日の夕暮れ散歩は赤羽線から埼京線を往く。池袋・赤羽・大宮は酒場に期待の街だ。 

休日の池袋駅は若者で賑わっている。女性連れとご多分にもれず外国人が多いかな。

湘南新宿ラインと埼京線のホームは、時折特急電車が登場して華やかになるね。
4番ホームに新木場から川越へ直通する快速が入ってくる。エメラルドのラインが格好良い。
通称埼京線は、大崎~池袋は山手線、池袋~赤羽までは赤羽線、赤羽~大宮が埼京線だ。

赤羽~大宮の埼京線区間は東北・上越・北陸新幹線の多彩な車両群と並走共演する。
エメラルドグリーンは浮間舟渡を過ぎると、轟音を響かせて荒川を渡って往く。
この辺りは中山道の浮間渡船場跡、加賀前田家をはじめ煌びやかな行列が通ったはずだ。

時折見かけるスカイブルーのラインは相互乗り入れする東京臨海鉄道の車両なのだ。
快速は戸田公園、武蔵浦和と停まる。各駅停車に乗り換えて中浦和に途中下車する。

メタセコイアの巨木が並ぶのは「別所沼公園」だ。鏡のような水面に青空が映える。
関東大震災の折、文化人が多く移り住んだ別所沼周辺は高級住宅街になっている。 

さいたま新都心に隣接する北与野駅は、さいたまスーパーアリーナの最寄り駅になる。
コンサートやスポーツイベントの開催日は、さいたま新都心駅と共に相当な混雑ぶりだ。
北与野を出ると、新幹線は地上3階へ分かれゆき、埼京線は穴に滑り降りてゆくのだ。

12路線が乗り入れる大宮駅は、その乗降客数がTOP10に入る巨大ターミナルだ。
埼京線の旅はここまでだが、20分に1本の快速は川越線に乗り入れ小江戸へ向かう。

 日が傾いて、飲んべえの街・赤羽に戻って来た。「昼から飲んで怒られない街」なのだ。
でも最近は女子にも急速に支持が広がっているそうだ。なんでも深夜ドラマの影響らしい。
たしかに女性や若者を惹きつける洒落たワインバルなんかも目立つようになった。
とは云っても今日は独り呑み、赤羽らしいせんべろ居酒屋に向かうとしよう。 

 

OK横丁は「居酒屋 若大将」 の紅い看板と提灯に誘われてみる。
先客は女子会の名を語ったおば様グループと、早番上がりの都営バスの運転手さん2人。
ボクはと云えば、まず "ホッピー黒" から。肴は基本の "マグロぶつ" と "ハムカツ" だ。 

 

酒は越後・柏崎の "越の誉 大辛口"、この店の日本酒は越の誉一本の様ですね。
300mlでの提供は味気ないなぁ、出し切りで手間が省けるということだろうか。
冷酒に合わせて "明太おろし" と "納豆揚げ" を注文する。これ当り。
油揚げに納豆を包んで香ばしく、大根おろしでさっぱりっと、酒がすすむ。 

 

美味しく呑んだら小一時間でさっと退く。これって粋?まだ18:00前なのだ。
「この辺り、まだまだ雰囲気のある店が...」と、吉田類さんは語りそうな赤羽1番街。
何れまた呑み話をお届けしたいと思う。

赤羽線 池袋~赤羽   5.5km
埼京線 赤羽~大宮 18.0km 完乗   

乙女座宮 / 山口百恵 1978