旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

大人のたしなみ 天ぷらと寿司18坪@長野

2020-12-19 | 大人のたしなみ

 午後5時、1.8kmの善光寺表参道の並木に次々にイルミネーションが灯っていく。
すると七味唐辛子や栗菓子やら土蔵造りの街並みがシャンパンゴールドに滲む。

金文字で「定額山」の扁額が掛かる仁王門は赤紫にライトアップされている。
浮かび上がった阿形吽形の仁王像が門を潜る善男善女に圧倒的な迫力で迫ってくる。

訪れたこの日は、偶々 "善光寺イルミネーション" の開催前夜の金曜日だった。
善光寺本堂を舞台に獅子舞、和太鼓と二胡の演奏会が模様されていて暫し鑑賞。
この後、本堂裏手の地附山で(勇気と希望の光を届ける)花火の打ち上げがあるようだ。

こんな時期だから、旧友にも妹にも連絡をとらなかったふるさと探訪だから、
駅前の立ち飲み「天ぷらと寿司18坪」でひとり故郷の酒を愉しむ新幹線の待ち合わせ。

この店、こだわりの旬の食材を味わえる一風変わったラグジュアリーな立ち飲み屋です。
とはいえ、生ビールに酒菜二種、お造り、天ぷら二種が付いた晩酌セット(1,580円)ってお得なメニューもある。

今宵は北信濃の酒にこだわって、先ずは戸狩の北光正宗(角口酒造店)が枡から零れる。
華やかな香りと淡麗な味わいに "雪明り" のネーミングが似合う純米吟醸酒が美味しい。

続いて小布施(松葉屋本店)の北信流、信の字を代えた "北進流" は、この店と蔵が
タイアップするオリジナル、スッキリ辛口の本醸造にごり酒を "天ぷら" に合わせる。
アテの天ぷらは "ブリのほほ肉" が絶品、美味しくいただいて束の間の帰省を〆る。
ほろ酔いで飛び乗る新幹線、大宮までは1時間。ふるさとで晩酌ができる時代だ。



<40年前に街で流れたJ-POP>
Catch Your Way / 杉 真理 1980