旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

街の蕎麦処で信州の地酒を

2021-04-01 | 日記・エッセイ・コラム

 

 普段歩かない住宅街に迷い込んだら、マンションの1階に信州蕎麦の店を見つけた。
お品書きにふるさとの地酒がラインナップされているから、明るいうちから飲んじゃう。
"出汁巻き玉子" をアテに先ずは "亀の海 超辛口純米"、北に浅間山、南に八ヶ岳を望む
佐久市中込の酒は、穏やかな香りでスッキリとした味わいなのだ。

佐久穂町の黒澤酒造は千曲川最上流の酒蔵、"井筒長" って銘柄がポピュラーだけど、
黒澤の名で生酛(きもと)で醸している、"黒澤 生もと特別純米" は酸味が心地よい酒だ。

"鴨焼き" を抓みながら飯山の酒 "水尾 辛口" を。最近なぜかこの銘柄に嵌っている。
県産米ひとごごちを醸した辛口が、味の濃い鴨焼きを相手に、さっぱりと美味い。

     

〆は信州小諸の手打ちを "板そば" でいただく、信州らしく胡麻汁でズズっと啜るのだ。
あれっ今日の酒は千曲川に沿った蔵の酒だったなぁ。ふるさとへ帰る車窓が目に浮かぶ。
地酒のラインナップは替わるのかな?ご馳走さまでした。また伺いますね。

     

千曲川 / サム・テイラー