週末に隣駅までウォーキング。パークアベニューって通りにお気に入りの銘柄の特約店があるからね。
冬の到来を告げるしぼりたて生原酒が入荷しているはずだから。首尾良く2本仕込んで帰りの足取りは軽い。
冷蔵庫に豚バラ、木綿豆腐、白菜を見つけたから、土鍋でグツグツっと、これってなに鍋?
開けちゃおうかっと顔を見合わせて “真澄あらばしり” を開封、七号酵母で醸す信州は諏訪の酒ですね。
グイグイっとくる迫力ある味わいは鍋料理にもぴったりときますね。
しからば鍋には唐辛子を発酵させた辛味調味料 “かんずり” を投入して張り合ったりなんかして。
実家は善光寺のお膝元で酒販店を営んでいた。「真澄」の看板を揚げてね。
上京するまでは親父を手伝って料亭やら寿司屋やら配達をした。10本入りケースを担いでね。嫌々だったかな。
だから節目節目にはこの銘柄を愉しむ。ほんとうは親父と酌み交わしたいんだけどね。今はもう叶わない。
風のエレジー / 井上 陽水 1981