イーチン と読む。
夫が離婚した13年前、人生の大きな変化の中でこの本を買ったらしい。
そのときに少し使っただけで、あとはずーっと本棚の隅に追いやられていた。
びっくりするほど明るく仕事を辞め、
人生の転機に立っている夫が、この本を引っ張り出してきた。
「すごいよ、イーチン!」
さて、これは何かというと、私もまだよくわからない。
中国の「易」のひとつだと思うのだが、3枚のコインを6回投げて、裏は2、表なら3で、出た目を足す。
出た目によって - - か - のラインを引き、
この表を使って、該当する項目を割り出し、
その日の運勢(というより心の在り方)をみる。
項目は64あり、
こんなふうに詳しい内容が書かれている。
中国の易をまったく知らない私は、この中身を知るまでは、待ち人が来るとか来ないとか、そんな程度の「おみくじ」みたいなものかと思っていた。
しかし実際にやってみると、
これがなかなか深い。おみくじというよりも、オラクルカード。
不思議と昨日の項目とつながりがあったりするし、なんとも不思議なものなのだ。
それ以来、夫と二人で毎朝これを引いてノートに書き留めている。
ぎっしりと興味深いことが書いてあるのだが、いかんせん英文は読むのに手間隙がかかって仕方がない。
それで日本語訳を探してみた。
ネットで1冊買い、日本の本屋でも何冊か見てみたけれど、どれも内容はおみくじ程度で、
しかも、易経の歴史とか余分なことが多すぎて、言葉づかいもわかりづらい。
そこで私は、これを翻訳し始めた。
時間がかかる。すごくかかる。なかなか進まない。
64項目訳し終えるまでに飽きないといいけど。
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