太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

しあわせってなんだっけ

2013-01-14 16:35:25 | 日記
もうずいぶん前のことになるが、こんなクイズがあった。

二つの家族に10万円ずつ渡して、好きに使ってもらうという実験だ。



家族Aは、父親が医師で娘が一人の三人家族。

家族Bは、父親が普通の会社員、パート勤めの妻、おばあちゃんと孫二人の5人家族。

10万円をもらった家族Aは、悩むことなく、よく行くレストランで3人で食事をして使い切った。

いっぽう家族Bは、降って沸いた10万円に毎晩のように家族会議を開き、温泉がいいだの飛行機に乗りたいだの大騒ぎ。

何日もかけて相談した結果、全員でディズニーランドに行き、帰りにいつもよりちょっと豪華なレストランで食事をして使い切った。


さて、どちらの家族がシアワセでしょうか、という問題だ。


むろん、これはスピリチュアルなクイズなので、答えもスピリチュアルに考えて答える。



このクイズの引っ掛けどころは、

10万円の重みをわからない家族Aよりも、家族全員でわいわい使い道を相談する家族Bのほうが幸せじゃないか、といいたくなるところ。





しかし答えは、「どちらも同じ幸せ家族」。





幸せの形に、こうあるべきという雛形などなく、

ましてや何かと何かを比べることもできない。

10万円のありがたみがわからなくても幸せだし、わかっても幸せ。



このクイズを知ったとき、私は引っ掛けどころを見抜いて、正解を答えたけれど、

それは頭だけで理解していただけだったと思う。

今なら、もっと自然に答えられるかもしれない。







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2種類

2013-01-14 07:47:08 | 日記
本屋で仕事を初めてまだ3ヶ月余だが、この3ヶ月で私なりに出た結論がある。

【人には、ハッピーパーソンと、アンハッピーパーソンと2種類しかいない】


つまり、自分以外の人を幸せな気持ちにする人と、そうでない人がいるということだ。




お金持ち風の熟年女性(白人)が、子供用の本を1冊持ってきた。

「これいくら?」

「5ドルです」

「でもこれは1ドルコーナーにあったわよ」

本を手にした人が、適当な場所に戻すことがあるので、そういうことはよくある。

「申し訳ありません。でもこれは5ドルの本なんです」

女性は表紙をめくって内表紙の片隅を指差し、

「ここに鉛筆で1ドルって書いてあるじゃないの」

それはたぶん、この本を売った人がどこかで買った時に、そこで書かれたものだ。

「それはこちらで消すべきでした。すみません。裏表紙に貼ったシールに書かれているのが当店の価格です」

するとその女性は、その本を投げるようにカウンターに放り出すと、

「ふん、最初から買う気なんかないわよ!」

買う気のない本なら、5ドルだろうか1ドルだろうがどうでもよさそうなものなのに、と思いながら彼女の背中を見送った。




そういう空気を撒き散らす人たちがいる。

その一方、人を笑顔にする空気を発散する人たちもいる。


レジの前で、たいして待っていないのに「夜までここで待つ気はない」とぷんぷんする人がいる。

毎日のように来る母子連れは、息子さんが小児麻痺で、でも彼らが入ってくるとパアッと雰囲気が明るくなる。



その2種類の人たちの違いは何だろうと思うとき、

以前は、彼らが幸せか、不幸せかなんだろうと思ったけれど、

最近は、 自分が幸せな気分を選んで生きているかどうか 、だと思うようになった。




裕福で、家族がいて、素敵な家があって、友達がいて、健康なら、

どこを探しても不幸せな材料なんかなさそうに思っても、人はきっとそれでも何か満たされないものを見つけてしまう。

貧しくて、孤独で、健康じゃなくて、

どこを探しても幸せなんかなさそうに思っても、それでも笑顔になれる人がいる。

東南アジアで硫黄の採掘をする人々のドキュメントを観た時に、彼らはまさにそういう人たちだった。




おかれた状況で、幸せになったり不幸せになったりすることを選んだら、

自分を不幸せにする他人や環境をコントロールしなくてはならず、それはさぞやストレスが多いことだろう。



今年、私は意識して幸せな気分でいることを選びたい。









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