太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

NOと言ってみた

2014-10-15 19:15:18 | 日記
昨日から夫が出張で留守だ。

今日は私の平日の休みで、まるまる一人。

コラージュをやろうと広げてみたものの、猫がいるととてもできないことに気づいた。

パソコンだって猫の妨害をかわしつつ。

まだまだ昼寝しそうにもないので、一度広げたものを片付けて出かけることにした。



目指すはカハラモール。


ラッシュの時間を避ければ、フリーウェイを使って35分ぐらいで着いてしまう。


一通り買い物をすませて、ジェラート屋へいく。




ここへ来たら必ずこれは飲まないと。

アフォガット。

バニラアイスクリームに、熱いエスプレッソをかけてある。

味はベトナムコーヒーに近い。

コーヒーの苦さが、バニラアイスクリームの甘さと絶妙に合う。



オーガニックを中心にした高級スーパー「ホールフーズ」に寄って、ドライイチジクを買う。



BULKといって、好きなだけ袋に詰めて量り売り。



袋に詰めたら、備え付けのクリップで留めて、中身の商品番号を書いてレジへ持ってゆくだけ。

ここのドライイチジクは、オーガニックで、甘くて、ほどよく柔らかくて美味しいのだ。



さて、帰宅して夕方になった。




夫の父がやってきて、義母がスープとサラダを作ったから一緒にどうか、と言う。

昨夜も今夜も一人の私に気を遣ってくれているのはありがたいけれど、

私は丁寧に断った。

義父は再び、スープとサラダの簡単な食事なんだけど?と誘う。

それでも私は断った。



好意を受けて一緒に食事をしたほうが、まるくおさまるような気もする。

いっぽうで、断ったところで角がたつとは限らない、とも思う。



私の一人の夕食は、冷凍してあった炊き込みご飯と、

オクラをかつおぶしで和えたの、卵焼きと味噌汁。



オクラは、ファーマーズマーケットで買った一袋がそのまま残っていたので、

全部茹でたら、すごい量になった。

大き目の鉢に山盛りのオクラを、残しても仕方がないので全部食べた。

こんなに1度にたくさんオクラを食べたのは初めてだ・・・



オクラにのっつそっつしながらも、猫と向き合って一人の食事のほうが

3人でなんとなくぎこちない食事よりも、どんなに気が楽か知れない。

NOと言うのは自分のため。

改めてそのことに気づくとすぐに、こうやって「お試し問題」がやってくる。








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想定外

2014-10-15 10:24:34 | 日記
9月の初旬にヨーロッパに旅立った夫の両親。

2ヶ月の長旅を、それは楽しみにしていたのだけれど、

どうしたことか、帰ってきてしまった。




「どんどん寒くなるし、レストランなんかも閉まっちゃうし、つまんなくなっちゃったわ」



ということだそうで、

残りの予定を全部キャンセルして明日帰るという。



まだまだ帰ってこないと余裕をくらっていた私達は大慌て。

即効でガレージを大掃除、

両親の車を洗って、汗まみれで片付けまくった。



超きれい好きの義母の機嫌をそこねない程度になるのに2時間以上。

夜中までかかった。









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NO、と言うのは誰のため?

2014-10-15 08:38:51 | 日記
日本にいた時、友人家族と信州までスキーに行った。

1泊した帰りに湖でワカサギ釣りを予約したいんだけど、どう思う?と言われたときに

ワカサギといえば、凍った湖に穴をあけて釣り糸を垂らすのしか知らなかったから

信州でそこまで凍る湖があるのかもわからなかったけれど、OKした。



果たして、湖に行ってみたら、水はまったく凍っておらず

湖面に設営してあるテントまでボートで行き、そこで3時間釣りをするのだという。

3時間もあのテントに缶詰か・・・・

釣りに飽きても、どうすることもできないじゃないか。

私は釣りをしたことがないし、釣り事務所の中にある「えさ」が動いているのを見て

私の気持ちは一気に萎えていった。



それは夫も同じだったらしく、友人夫婦が外にいる間に

「どうする?」

と聞く。

この建物の隣には、私が好きな絵本作家の美術館があった。

「どうするって?」

「釣りをしたいか、あの美術館に行きたいかってことだよ」

「そりゃ美術館には行きたいけど」

「けど、何?」

「もう予約してあるんだし、今、断ったら、あの人達に悪いし」

「どうして悪いの」

「だって、これを見て、やりたくなくなったってことじゃない?」

「その通りでしょ」

「あの人達は楽しみにしているものを、やりたくないと言ったら気を悪くするじゃん」



「ワカサギ釣りをしたいんだね?」


「したくないよ」


「それなら美術館に行こう」


「でも・・・」


すると夫は言ったのだ。




「ねえ、人の気持ちを悪くするのは良くなくて、

自分の気持ちを悪くするのは良いわけ?」





その言葉は私の脳天まで響いた。



本当にその通りだった。



私達はカウンターで、予約していた人数を減らしてもらい、

車に乗せてきてもらったお礼として、彼らの分のお金を払った。

建物の中に入ってきた友人達に、私達はキャンセルしたことを伝えると、あっさりと

ほんとうにあっさりと

「あ、そう?それじゃ3時間後にここで会おうねー」

と言った。




NOと言いたいのに、すんなりとNOが出てこないとき、

私はいつもこのワカサギ釣りを思い出すのだ。

こう言ったら相手はどう思うだろうか、と想像を巡らすことは大切なことだけれど

ほどほどにしないと、自分のことを忘れてしまう。



人がどう思うかどんなに想像したところで、それは想像の域を出ない。







結果、友人達は3時間で 1匹 のワカサギを釣った。

でも子供は大喜びで、釣ったワカサギをから揚げにしてもらって食べた(事務所の人が好意でワカサギを足してくれた)

私達は美術館を堪能し、カフェでお茶もして、大満足。



NOと言うのは、どこまでも自分のためなのである。






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