急がばまわれ

以前、皮膚科のあとで、友人が働くレストランに行こうとして

迷ってしまって行けなかった。（その記事はコチラ）

次の皮膚科の予約のあと、今度こそは行こうと決めていた。

あのときは、皮膚科からレストランに行くのに、たとえ遠回りであっても、

私が知っている地点を通らないといけないのに、

私はいまだに私を過信しており、

いきなり皮膚科からレストランを目指したのが大間違いだった。



２回目の皮膚科では、前回のフォローアップが目的だったのだが、

あらたな湿疹ができていることがわかり、

また同じ薬をつけ、１時間後に洗い流さねばならなくなった。

ということは、再び、いったん家に帰らなければならないということである。

おおいに迷った。

家に帰ったら、作りかけの作品を仕上げたいし、

あれもこれもやりたいことはあった。

前回は、午後に美容院の予約があったから、ホノルルまで行かなければならなかったが、

今回はランチだけのために、ホノルルまで戻るかどうかという点で迷ったのだ。


おおいに迷った末、私はホノルルに向かった。


今やりたいことは、できるだけ今やろうと思ったからである。

迷っている時間があったら車を走らせ、

さっさと食べて帰れば、２時前には家に着けそうだった。



私は、遠回りとわかっているC地点を通って、無事にレストランに辿り着いた。

私が店の入り口に立つと、友人が満面の笑顔で手を振った。


「うわぁー、C地点通ってきたのねー！」






念願のハンバーグ定食。税込み９ドル３７セント。

はずれのほうとはいえ、ワイキキでこのお値段で食べられるのは良心的。


いやぁ。美味しかった。

待ったぶんだけ、余計に美味しかった。

一粒残さず、きれいにたいらげた。



急がばまわれ、は私のためにあるような言葉である。








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