仕事の帰りに、たまに日本語のラジオを聞くことがある。
その日は日本から来た大学生のインタビューだった。
「高校生のときに、一応、生徒会長をやらせていただいたことがあって
大学は推薦で受けさせていただいて入ったんですけど、
ここでもやはり、自分からなにか発信することをやらせていただけたらいいなと
思って、それでこの部活を選ばせていただきました」
「させていただく」は以前から気になる言葉だった。
言葉の専門家ではないので、私の感覚でしかないんだけれど、
使い過ぎると、わけがわからなくなる。
推薦や部活まで「させていただいて」どうする。
こんな会話もある。
「◯◯に行かれたそうですね」
「はい、行かせていただきました」
行きました、でいいんじゃないか?言いたいなら、
参りました、のほうがいいように思う。
「今度、新しいアルバムが出たんですよね?」
「はい、出させていただきました」
多くの人の協力があって、という気持ちなのかもしれないが、
出しました、とか、出ました、ではダメなんだろうか。
「気になるんだよねー」
と、説明しても到底わかってはもらえないが、
他に言う人もいないので、夫に言った。
「言葉遣いが気になるのは年をとった証拠なんだってね」
なにィッ!
カチンときたが、反論できない。
昔、日本の若者が、「みたいなー」というフレーズを使うのが流行ったが、
アメリカのホームドラマを見ていたら、十代の娘が母親と話していて
娘が語尾に「~like」をつけるたびに、いちいち「like?」と指摘する場面があった。
まさに日本語の「みたいなー」と同じ。
こういう、言葉の年代も、揺れも、風潮も、どの言語にも
あるものなのかもしれない。
ふん、年をとった証拠ねえ。確かにそうかもしれん。
人の言葉の揚げ足をとって
イチャモンつけたことを反省させていただく。
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その日は日本から来た大学生のインタビューだった。
「高校生のときに、一応、生徒会長をやらせていただいたことがあって
大学は推薦で受けさせていただいて入ったんですけど、
ここでもやはり、自分からなにか発信することをやらせていただけたらいいなと
思って、それでこの部活を選ばせていただきました」
「させていただく」は以前から気になる言葉だった。
言葉の専門家ではないので、私の感覚でしかないんだけれど、
使い過ぎると、わけがわからなくなる。
推薦や部活まで「させていただいて」どうする。
こんな会話もある。
「◯◯に行かれたそうですね」
「はい、行かせていただきました」
行きました、でいいんじゃないか?言いたいなら、
参りました、のほうがいいように思う。
「今度、新しいアルバムが出たんですよね?」
「はい、出させていただきました」
多くの人の協力があって、という気持ちなのかもしれないが、
出しました、とか、出ました、ではダメなんだろうか。
「気になるんだよねー」
と、説明しても到底わかってはもらえないが、
他に言う人もいないので、夫に言った。
「言葉遣いが気になるのは年をとった証拠なんだってね」
なにィッ!
カチンときたが、反論できない。
昔、日本の若者が、「みたいなー」というフレーズを使うのが流行ったが、
アメリカのホームドラマを見ていたら、十代の娘が母親と話していて
娘が語尾に「~like」をつけるたびに、いちいち「like?」と指摘する場面があった。
まさに日本語の「みたいなー」と同じ。
こういう、言葉の年代も、揺れも、風潮も、どの言語にも
あるものなのかもしれない。
ふん、年をとった証拠ねえ。確かにそうかもしれん。
人の言葉の揚げ足をとって
イチャモンつけたことを反省させていただく。
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