太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ジャンプ

2016-03-25 22:22:59 | 日記
この半月あまりの間に、複数のことが同時に起きて

その展開の速さについて行くのが精一杯だ。

まず、今の仕事を辞める話を書こう。


5日前の日曜日、久々ノースショアにドライブに出かけた。

その途中にあるファームに、求人の垂れ幕があるのを私が見つけた。

ふらりと寄って、アプリケーション用紙をもらって、ノースショアでランチしながら記入して、

帰り道にそれを提出してきた。


何故そんな行動を取ったのか、よくわからないのだ。

今の仕事の内容は好きで、同僚にも恵まれている。

時給はとても安いけれど、時給が高くてもつまらない仕事をするよりいいと

つい最近思い直したところだったはずである。


そのファームには、何度も訪れたことがあった。

大自然の中にあり、ほぼ我が家の周りの雰囲気と変わらない。

しかも、我が家から片道10分。その間に信号は1つしかない。

今、片道1時間かけて通っていることを思うと、夢のような便利さである。



さて、アプリケーションを出した翌日の月曜日、電話があった。

明日(火曜)面接したいと言う。

普段なら、水曜日が休みなのだが、この時はたまたまワークショップがあって

火曜に休みをとっていた。

もっと言うなら、普段なら仕事中に携帯電話を持ってはいけないのだけれど、

今は店の引っ越し中であり、携帯電話を使えたので、その電話を取れた。

火曜に面接に出かけ、何だかとてもいい雰囲気で、そこで働く自分を想像したら

ワクワクしてきた。

その場で採用決定。

この、スムーズさ。この速さ。思考が働く間もない。

さすが直感だけで生きてきたような私らしくはあるけれども。


友人のひとりが、言った。

「物事って、賞味期限があると思うんだよね」

今の仕事は、その賞味期限を過ぎたのかもしれなかった。

このまま、そこであと何年も働こうと思えば働くことができる。

頼りにされて、ある程度私の裁量で仕事を進められると思う。

だけど、もう次に行く時なのだ。

店が引っ越したあとの、新しい場所で働く自分をイメージできなかったのは、

そこはもう私がいる場所ではないからなのだろう。


今度の職場は、日本人は私だけだ。

今の職場は、地元の同僚でも、日本語が話せる人が数人いるから

日本語を話す機会はあったが、今度はそうはいかない。

こんな田舎の、のどかな場所で(周りに店らしいものは一軒だってない)

一日中ハワイアン音楽が流れていて、自然の風が吹き抜け、

樹々がのびのびと茂り、鳥が鳴き、地面は土のまま。

すべてが、今の仕事と正反対だ。

こんな所で働いたら、もう街には滅多に行かなくなるだろう。



とにかく、私はジャンプした。

今いる場所から、ジャンプして次の世界に着地した。

何が待っているかわからない。

けれど、未知の体験をする自分を見てみたい気もする。





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