近所のギャラリーで、私の作品を入れるマットを作ってもらっている。
今日、このまえ頼んだマットができたというので取りに行った。
中に入ると先客がいて、店をきりもりするラティーシャと話をしていた。
彼が出てゆくのを待って、奥の作業場に行くと、
作業台の上に、墨で日本語の文字が書かれた短冊形の色紙があった。
先客は、それをフレームに入れるために来たようだったが、
短冊が上下さかさまに置かれていたので
「これ、逆さまだけど?」
と言うと、ラティーシャが飛び上がり、先客を追いかけていった。
車に乗りかけていた先客が戻ってきて
「逆さまだって?いやぁー、わからなかったなあ」
彼は日本に行って、これを気に入って買ってきたのだという。
気は長く 心は丸く 腹立てず 人は大きく 己は小さく
気という文字は長く、心という文字はまあるく、腹という文字は横に寝て、人という文字は大きく、己は小さーーーく書かれている。
ちゃんと箱に入っていて、日本語と英語の説明もある。
読むと、浄土真宗の言葉のようだ。
「彼女は日本人だから読めるのよ。私もどっちが上だか下だかわからないわー」とラティーシャ。
「教えてくれてありがとう。そうじゃなかったら、ずっと逆さまにして壁にかけていたところだったよ」
「いい言葉ですね。どこかで聞いたことがあるような気もするけど、すっかり忘れてた」
と私が言うと、先客の男性は嬉しそうに言った。
「そうだろ?これを見たとき感動したんだよ。だから買ってきたんだ」
外国の人に書を売るときは、上下を教えてあげると親切かもしれない。
これは私へのメッセージでもあるかな。
今日は心は丸く腹たてず、人は大きく己は小さくして過ごすことにしよう。
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今日、このまえ頼んだマットができたというので取りに行った。
中に入ると先客がいて、店をきりもりするラティーシャと話をしていた。
彼が出てゆくのを待って、奥の作業場に行くと、
作業台の上に、墨で日本語の文字が書かれた短冊形の色紙があった。
先客は、それをフレームに入れるために来たようだったが、
短冊が上下さかさまに置かれていたので
「これ、逆さまだけど?」
と言うと、ラティーシャが飛び上がり、先客を追いかけていった。
車に乗りかけていた先客が戻ってきて
「逆さまだって?いやぁー、わからなかったなあ」
彼は日本に行って、これを気に入って買ってきたのだという。
気は長く 心は丸く 腹立てず 人は大きく 己は小さく
気という文字は長く、心という文字はまあるく、腹という文字は横に寝て、人という文字は大きく、己は小さーーーく書かれている。
ちゃんと箱に入っていて、日本語と英語の説明もある。
読むと、浄土真宗の言葉のようだ。
「彼女は日本人だから読めるのよ。私もどっちが上だか下だかわからないわー」とラティーシャ。
「教えてくれてありがとう。そうじゃなかったら、ずっと逆さまにして壁にかけていたところだったよ」
「いい言葉ですね。どこかで聞いたことがあるような気もするけど、すっかり忘れてた」
と私が言うと、先客の男性は嬉しそうに言った。
「そうだろ?これを見たとき感動したんだよ。だから買ってきたんだ」
外国の人に書を売るときは、上下を教えてあげると親切かもしれない。
これは私へのメッセージでもあるかな。
今日は心は丸く腹たてず、人は大きく己は小さくして過ごすことにしよう。
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