太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

泳ぐ

2017-06-27 07:48:00 | 日記
不思議に思うことがある。

水が怖いと思う人と、まったく怖くない人といるのはどうしてだろう。

泳げる人と、泳げない人がいるのはどうしてだろう。



私は泳げない。

泳いでいるつもりが、だんだんと体が沈んでゆく。

息継ぎをしようものなら、とたんに沈むので、泳げるのは息が続く限り。

体育の奨励校だった小学校で、どうやって水泳を乗り切ったのだろう。

毎年、プールの時間を憂鬱に過ごしていた私は、

プール施設がない中学・高校に入ったとき、それは嬉しかったものだ。

それでも二十代の時、市民体育館で水泳教室に行った事があった。

抽選だったので母と一緒に応募したら二人とも選ばれて、母としばらく通ったのだったが

もともと運動神経がいい母はすいすいと泳ぎ、結局私はそこでも泳げるようにはならなかったのだった。





私が泳げないのは、水が怖いからだと思う。

水の中でリラックスできないから、体がガチガチになる。

さらに、足がつかない深さは、胃を絞られるような恐怖があって、パニックになる。

シュノーケルや、ダイビングをしている人を見ると羨ましい。

私にもできるんじゃないかと思うのだけれど、いざ水に入ると足がすくむ。

だからシュノーケルをするには、ライフジャケットとボード、ヌードルと呼ばれているスチロールの棒を持って

その上で夫がつきっきりというありさまである。

常に緊張をしているので、楽しくはない。

シュノーケルに水が浸入してきて息ができなくなったら、深い場所に流されたら、という恐怖を押しやりつつ

それでも海に行くのは、「楽しみたい」という気持ちがあるからだ。





今年、夫が奮起した。

海に囲まれたハワイで、いつなんどき水に放り出されるという事態になるやもしれぬ。

だから今年の夏は私に泳ぎを教えるという。

夫は生まれた時から泳いでいるんじゃないかというほどの、ウォーターパーソンで、

学生時代はウォーターポロ(水球)をやり、大人になってからはトライアスロンもやってきた。

何年もハワイにいて、なぜ今年になって突然そんな気になったのか。

先日シュノーケルに行った。

私がライフジャケットが緩いまま水に入り、それを直そうとした夫が自分のシュノーケルをなくし、

夫がシュノーケルを探している間、一人になった私があわてて騒ぎ、しかしそこは足が着く場所だったという・・・・

そして水深30センチぐらいの浅瀬で、3,4歳の子供たちと一緒にうつぶせになって浮かんで魚を見ている私を見て

心底あきれかえったのか、こんなひどい状態でもまだやりたいという私に深く同情したか、どちらかだろう。



とにかく、

海に囲まれたハワイで、海を楽しめないのはつまらないのはわかっているので

もう一度このチャンスに賭けてみることにしたのである。






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