太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

きなこ

2017-06-10 07:45:24 | 食べ物とか
私は、ただ ごまあえ が食べたかっただけだ。

ごまあえを作る時は、日本から持ってきた オニザキのすりごま を使う。

楽だし、美味しい。

冷蔵庫にあった、使いかけのすりごまが、どう見ても量が足りない。

きっとまだどこかにあったはずだと、食品庫の中を探してみた。



食品庫には、日本関係のもの専用の長方形のタッパーが2個ある。

そのうちの一つにすりごまがある気がしたが、もう一つは何が入っているか覚えていない。

それをあけてみたら・・・・・

えもいわれぬ匂いがたちのぼった。



ご存知でしたか。


きなこが腐るって・・・・




いや、きなこだって食品だから悪くもなるだろう。

じゃ、

ご存知でしたか。


きなこは腐るとこげ茶色になって悪臭を放つって・・・・


どのぐらい前のきなこか、考えてみた。

封をあけたきなこを、タッパーに入れて5年も食品庫に入れておいた私はアホだ。

もし、ハワイに移住してきたときのものだったら、6年だ。

ま、この際5年も6年も同じか。


悪臭の元は他にもあった。

小分けになった、かつおぶし。

封はあいてないのに、怪しく匂いを放っていた。これも6年かも。

こうやって、「もったいない、もったいない」と言ってしまいこんで、結局無駄にする。

きなこもかつおぶしも、品質や美味しさを追求しなければ、ハワイでも買えるのだ。

いやだいやだ、自分のケチさ加減に嫌気がさしながら、きなこもかつおぶしも、捨てた。



もう一つのタッパーに、すりごまはあった。

真空パックになっているのが二つあって、そのうちのひとつをおそるおそる開けてみた。

匂いを嗅いだら、イケそうだった。

消費期限はあえて見ない。過ぎているに決まっている。

ここで暮らす日本人は、だんだん消費期限から自由になってゆくようにできている。

そんなものを気にしていたら、食べたいものは食べられない。


私はそのすりごまを器にあけて、ギョッ!とした。


それはすりごまではなく、ただのゴマだった。


もうひとつの方がすりごまだった。

私は思慮が浅い。

そんなことは承知だが、思慮の浅さに気をつけて行動できるぐらいだったら、それはもう思慮が浅いとはいえないのである。

だからいつも、あとの祭り。



さて、このゴマをどうするか。

こんな時のために、私は日本から すりばち を持ってきてある。

この6年、1度も使われることがなかった すりばち が、とうとう役に立つ時がきたのだ。

私はすりばちを出し、ゴマを入れた。

ところが



すりこぎ がない・・・・・・



すりばち があっても、すりこぎ がなかったらどうにもならんじゃないか。

なんですりこぎを持ってこなかったんだろう。

お料理上手の人なら、麺棒なんかあるんだろうけど、そんなもん我が家にあるはずもなし。

結局、私は木べらを使って、なんとか すりごまもどき にした。





無事、ごまあえは食べられたが、なんと大騒ぎなことであろうか。










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