太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

Dr チュン

2017-06-30 08:24:31 | 日記
久しぶりに、皮膚科に行った。

何ヶ月も前から、再びモラスカムが出来始めた。

比較的、目立たない場所だったので、面倒で放ってあった。

モラスカムが初めて出来たのが2015年。

鎖骨の下あたりにドバーっと出て、あわてて皮膚科に行った。

見た目は、まるっきりニキビ。

痛くも痒くもなく、大きくなるでも膿むでもなく、ひたすらその場所にあり続ける。



平日の休み、めんどくさい重い腰をあげて皮膚科に電話をした。

その皮膚科には、4人の皮膚科医がいる。

私が最初に診てもらったのはケビンだが、モラスカムだとわかっているし、べつに誰でも同じことだ。

誰でもいいと言ったら、チュンなら1時半にあいているという。



Drチュンは明るい中国人のオッサンだ。

元・東武動物園のカバ園長・西山登志雄さんに似ている。

黒々とした髪は、かなりの確率でヅラだと思われる。

個室に入ってきたときから顔が笑っている。そういう顔なのだ。

チュンは大声で、台詞を読むようにしゃべる。

しかも、ところどころに日本語の単語が混じる。


「I think this one work well,but イターーイ、イターーイ you know?」
(この薬がやっぱりよく効くと思うんだけど、痛い、痛いでしょー)


イターイ、イターイと言う時に、おおげさに顔をしかめてみせる。

ウオノメやニキビの治療に使う薬でも効くこともあるらしいが確実というわけではないらしい。

いつも使う薬は、1滴垂らして、1時間後に石鹸で洗い流す。

そうすると、みるみる酷い水ぶくれ状態になり、痛くなって、数日後から痒くなる。

2週間すると、元の肌に戻る。

せっかくホノルルまで来たのだし、醜くて痛いが確実に治るほうがいい。


「I know You're tough. ツヨーーーイ、ツヨーーイ 」
(あなたは強いよー)


このモラスカム、ほぼ100%子供から感染するのだそうだ。

2015年当時、私は本屋で働いていて、たくさんの子供が出入りしていたから、

その子供らが触った本を私が触り、それで感染したのだと思っていたが、今は子供と触れ合う機会はない。

じゃあなぜモラスカムが再び出てくるのか・・・


「You must be good mother. Kids always want you to hug,right? オカアサーン、オカアサーン 」
(あなたは良いお母さんでしょ、子供達っていつもお母さんに抱っこしてほしいって思ってるんだよね」


そんなことを考えている私の横で、Dr チュンは寸劇を始めている。

私には子供がいないけど、ちょっとおもしろいので寸劇を楽しむ。



今回は、7箇所。

最初のときが22箇所で、その次が10箇所、次が5箇所(チュンがカルテを読んでくれた)

「Oh,decrease!!  スゴーイ スゴーイ うっはは!」
(お、減ってるじゃん!!)

増えてるし!!


「サヨナラーーーー」

満面の笑みで(だからそういう顔なんだけど)チュンは去っていった。




いつもの強い薬を塗ってもらい、無事に水ぶくれになり、

今はもう痒くなって、消え去るのを待っている。

職場で、酷い水ぶくれを指摘されて説明した。

「なるほど、子供のアレルギーなんだね、それじゃあ」

いや、それはちょっと、どうかと、あ、でも、まあそれでもいいか。

なんだっていいから、早く元の肌に戻ってくれ!!!








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