太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ばかまるだし

2017-10-26 07:44:22 | 日記
夫とシンガポールについてのテレビ番組をみていたときのことだ。

私「シンガポールっておいしいものがいっぱいあるねえ」

夫「中国人がたくさんいるしね」

私「フィリピンも行ってみたいね」

夫「?」

私「だからさ、フィリピン」

夫「なんでここでフィリピンが出てくるわけ?」

私「だからー、 フィリピンのシンガポール 」


夫は言葉もなく、原油にまみれた海鳥を見つけたような顔をして私を見ていた。


私「な、なによぅ・・」

夫「シンガポールとフィリピンはまったく違う場所だよ」

私「えーそうなのー」

夫は書棚から世界地図を出してきて、私に見せた。

「ここが、シンガポール。ここが、フィリピン」

そして深い深い溜息をついた。





私にはこういうことが、わりとある。

母は私を知っていて、

「思ったことをそのままポンと言わないように気をつけてよ」

とよく言ったものだ。

「あんたの梅干の話、思い出すだけで溜息が出るよ」

私は梅の実が熟して梅干になると思っていたのだ。

6歳とか7歳のときの話ではない。二十歳ぐらいだったから問題なのである。


「ホラ私、美大だったしさァー」

と言い訳していたこともあったが、それでは他の美大出の人に大変失礼だと思う。

これでも一応受験して進学校といわれる学校に入った。

しかしこのありさまでは、学校の名前も人に言わないほうが学校のためかもしれない。

どうしてこう、ものを知らずに生きていられるのだろうか。

我ながら不思議でならないのである。






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