太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ワシントンDCとインディアナ6 おまけ 本土の暮らし

2023-04-24 07:59:44 | 旅行

10泊11日の旅も終わり、帰りはインディアナポリス空港からシカゴ空港まで1時間、シカゴからホノルルまで9時間。
インディアナを出た日は20℃ぐらいあったのに、翌日には4℃まで下がって、その週末には雪が降るという予報。
あと1週間滞在する義両親は、凍えて過ごしたと思う。

インディアナは、冬は豪雪、夏は日本並みの蒸し暑い酷暑。
当然、ハワイとは暮らし方も全然違う。
一般的に家はセントラルヒーティングで、各部屋に暖気の吹き出し口がある。
80年代に建てられた叔母の家には、セントラルクリーナーもついていた。
家の壁にある吸い込み口にホースの先をつけて、吸った埃はすべてガレージの1か所に集まるようになっている。

水道水は金属分が多く、水のヒーティングシステムのタンクの中に、大量の塩を入れる。
食べる塩とは違うのだろうが、叔母は確かに「塩」と言った。肥料が入っているような大きな専用塩の袋が、ガレージに積まれている。
これを定期的にタンクの中に投入するのは難儀なことだ。
塩入りのお湯は、石鹸があまり泡立たなくて、洗い流してもヌルヌルした感触が残る。
水道水は飲めなくはないけれど、飲料水は特大のミネラルウォーターを使うので、それもガレージに山積みされている。


義父は、歯科医のインターンとしてハワイに派遣され、1年後にインディアナに戻り、そこで義兄が生まれた。
その冬は豪雪で、車が雪に埋まってしまい、家まで歩きながら「That's it!(もうたくさんだ!)」と義父はハワイに移住することを決めたのだという。
すぐに荷物をまとめてハワイに戻り、夫が生まれた。
気候でいえば、ハワイは恵まれすぎている。
寒いの、暑いのと言ってはいるが、本当の寒さも暑さもここにはない。
雪下ろしの心配もなく、水道からは美味しい水がジャンジャン出る。
1年中、素足にサンダルで、かしこまった服を着る機会もない。

ただ、自然は盛りだくさんだけれど、「これ」といった欲しい何かが手に入らない。
なにも特別なものじゃない。たとえば、コーヒーをドリップするドリッパー。
ペーパーフィルターをセットする、三角のあれ。
今使っているのが亀裂が入ったので、新しいのを買おうと思ったのだが、どこに行っても見つからない。
結局、Amazonで買った。

インディアナは田舎だけれど、これが欲しい、というものが簡単に買える。
まず本屋がたくさんある。ハーフプライスブックという、日本でいうブックオフ的な店もあった。
ハワイでは撤退してしまった、バーンズアンドノーブルと、ボーダーズという本屋が、インディアナでは元気に生きている。(バーンズアンドノーブルはアラモアナで細々と営業しているが、撤退予定らしい)
インテリア雑貨のベッドバスビヨンドもある。好きだったのに、ハワイからは姿を消した。
叔母が連れていってくれた、ホビーロビーは、ホームセンターサイズの雑貨屋で、あれもこれも欲しくなるような可愛い雑貨に溢れていた。
「ハワイにこの店があったらいいのに」
私は何度そう言っただろう。
太平洋の真ん中の島に住んでいるのだから、最小限の日用品があるだけでも感謝しなくては。
Amazonのおかげで、大抵のものは手に入るのだし、やっぱり気楽でのんびりしたここがいい。

旅行は楽しいけれど(今回のように怖い出来事もあるけどさ)、初日から猫たちが恋しくなるし、日ごろのルーティンから離れてみれば、そのありがたみを再認識する。
乗り物酔いする私は飛行機が苦手で、旅行は年に1度かせめて2度ぐらいで充分。
日本の運転免許証の更新があるので、12月あたりに日本に行く予定ではあるけれど、どうなることか。