太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

英語の本

2023-04-26 07:47:50 | 英語とか日本語の話
今回の旅行に、私は本を持っていくのを忘れた。
飛行機の機内や、空港の待ち時間には本が欠かせないというのに。
友人や義両親は、タブレットにダウンロードした本を読んでいるので、本を持ち歩く必要がないのだけれど、画面は目が疲れるし、私は何よりもあの紙の感触が好きなのだ。
本を選ぶのも、ネット上でなく、実物を見て選びたい。

機内や空港はなんとか時間をつぶしたが、インディアナの叔母の家ではたっぷりと時間を持て余してしまう。
夫は空港で買った本を読んでいる。
ボーっとするのも飽きて、かといって昼寝などしたくない。何でもいいから文字が読みたい。誰か私に文字を与えてくれ!

そこで叔母の書棚を漁ってみた。
意外なことに、スピリチュアル系の本が何冊もある。
4人姉妹の中では、この叔母がスピ系なのは何となく納得。16で子供を産み、10年後に癌とわかっている相手と再婚し、夫を看取り、夫の成人している子供たちには冷たくされ、けっこう波乱な人生だ。


夫と結婚したばかりの頃、義父が時々、これはおもしろかったから、といって本を送ってくれた。
むろん英語の本だ。読み始めて数行で、わからない単語が出て来て辞書を引く。
少し読むとまた、単語を引く。
前に引いた単語の意味を忘れて、再び引く。今度は忘れないように、引いたら紙に書き留めていると、なんだか試験勉強しているような気分になってくる。
そんなこんなで2ページ読むのに疲れ果て、放り投げた。

それ以来、英語の本は読めないものと決めていた。
しかし、文字に飢えていた私は、読めなくてもいいから何か読みたくてたまらず、叔母のスピリチュアル系の本を手にとってみた。

そしたら、どうだ。

驚くことに、すらすら読める。
時々わからない単語があるが、前後から推測できるので問題ない。
これは日ごろ私が日常会話で使っている、知っている単語を拾って想像でつなぎ合わせるという手と同じだ。
私は少なからず感動した。
専門用語がたくさん出てくるような本は無理だろうが、エッセイや軽い小説だったら読めるのだ、この私が?

英語が話せないのにガイジンと結婚して16年。
いろーーーーーーーーーーーんなことがあったが、この16年は英語と向き合う16年でもあった。
しみじみとその軌跡を振り返る。

叔母に借りてきた、この2冊。
とてもおもしろくて、読み終わるのがもったいないほど。


特に「True Tales of Angel Encounters(天使に出会った実話)」。
世界中の、天使に出会った体験談を持つ人の話が集められている。
和訳されているのかもしれないけれど、追々、いくつか記事にしようと思っている。