太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ホクレア号

2017-06-21 07:47:20 | 日記
ホクレア号がハワイに3年余りぶりに戻ってきた。



ホクレア号は、古代のポリネシアで用いられていた木造船のレプリカで、カヌー。

カヌーなので、エンジンを持たず、海図やコンパスといった現代航海のものを使わず、

風と、星を読むなどの人の力だけで航行する。

ホクレア号は、当時、祖先は偶然にハワイに漂着したと言われていたのを、

彼らは自由に太平洋の島々を行き来し、ハワイにも意図をもってやってきたのではないか、

と考え、祖先の叡智を証明したいと願った3人のハワイアンの深い探究心によって、1976年に復元された。




昨日たまたま、ワイキキに行く途中で、アラワイ運河に停泊しているホクレア号を見かけた。







写真でしか見たことがなかったけれど、あまりの小ささに驚く。








こんな小さなカヌーで、3年以上も世界中の海を漕いできたんだなあ。

自然と人の叡智だけで。

人間も捨てたもんじゃない。

どんな景色を、この船は見てきたんだろう。

この小柄なカヌーが誇らしげにたたずんでいるような気がして、しばらく眺めていた。





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ホノルル空港が消えた

2017-06-20 08:36:30 | 日記
ホノルルインターナショナルエアポートの名前が変わった。

変わった、というよりは、いつのまにか変わっていた。

夫の両親を空港に送って行ったときに、道路のサインが違うのに気づいた。

新しい名前は



ダニエル イノウエ インターナショナル エアポート



誰、それ?でしょ。

もちろんハワイの人は知っている。私だって知っている。

ダニエルイノウエは1963年から50年にわたって政界に身をおいて、ハワイのために粉骨してくれた政治家で

2012年に他界した。

オバマ前大統領も墓参した。

ハワイに貢献してくれたけれど、でも、彼の名前を空港につけるのは、どうだろう・・・・

JFKぐらい有名だったらいいかもしれない。

世界各地の空港の掲示板には、依然ホノルルと表示されるんだろか。

それともダニエルイノウエと表示されるんだろか。

略して DI 。

それってどこよ?

って話になるんじゃないか。

長いけど、ダニエルイノウエ ホノルル エアポート にしたら、まだわかりやすいんじゃ?



と、ひとり気を揉んでいる。








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島好き

2017-06-19 07:34:19 | 日記
職場にみえたお客様が、私に

「ここ(ハワイ)の人?」

と聞いたので、日本だと言ったら




「へえー!!島が好きなんだね!」



と言われた。


確かにそうだ。

日本も島だし、ハワイも島だ。

けれど、日本を島だと思ったことはなかった。

私にとって島とは伊豆七島とか佐渡島とか、沖縄などで

「島国日本」とはいっても、ほんとうには日本を島だとは思っていなかった。

この話を、イギリス人の友人にしたら、

「そうだよね、日本っていったら島だよね」

と言う。

イギリスだって島みたいなもんじゃないかと反論すると、

「いや、イギリスは島という認識はないなあ」

と言う。



だから、それを私は言ってるんですけどッ!



アメリカだってアフリカだってヨーロッパだって、

面積が広いだけで、みんな島じゃないか。

それなのに、ただ小さくて狭いというだけで「島、島、言うな!」と言いたい。







と、

静岡市と同じぐらいの広さしかない、小さい島から叫んでいるのである。




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ジュラシックパーク

2017-06-16 19:41:24 | 日記
ジュラシックパークの、新しい映画ができるらしい。

というのも、映画の撮影のために、重要な生活道路が10日にわたって閉鎖されていて

われら住民は大変迷惑をしているからである。

このあたりは、時々映画の舞台になる。

最初の「ジュラシックパーク」や「パイレーツ オブ カリビアン4」もそうだし、

「LOST」や「50回目のファーストキス」のロケ地は、私の職場の裏手だ。

つい先月も、職場の裏手で映画の撮影をやっていて、

たまたま店に来ていた旅行者たちがエキストラになって、なにかオミヤゲをもらっていた。



自分がよく知っている場所が、どんなふうに映画に出てくるのかは楽しみだけれど

毎日のこの渋滞には参る。





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ヤギ捕り物話

2017-06-16 08:17:27 | 日記
近所のジェイソンちに、半月待ちでヤギが来た。



ハワイに来て間もない頃、路肩に

『ヤギ あります。5頭』 (むろん英語でだけど)

という張り紙を見て、いったい何のことやらわからなかったが、

庭の雑草を食べるヤギは大変重宝されているのである。

そこで、ヤギがいない家は、ヤギがいる家からヤギを借りてくる。

我が家の庭は、ジャングルとの境に柵がないので、ヤギを放てばジャングルを抜けて

隣地にまで行ってしまう可能性があり、人間の業者に頼むしかない。

ジェイソンちも、月に1度、庭の芝刈りチームを雇っているのだけれど

雨が多くて温かい気候で、木も草もどんどん育つ。

そこでヤギの登場となる。

ヤギは、人間の庭師よりもずっと安くて、音がうるさい機械も使わないので静かでいい。

ただ難点といえば、言葉が通じないので、食べてほしくないものまで食べてしまうことか。



そのジェイソンが借りたヤギが、気がついたらいなくなっていて、大騒ぎになったらしい。

隣家との境には一応柵があるので油断していたら、ガレージの横の、

ここは通るまいと思った隙間を抜けて、どこかに行ってしまった。

この辺は、塀や柵のない開放的な家が多く、

大雨が降った時に水を流すための放水路(といっても舗装もしていない、ただの自然の川というか溝)もあり、

すぐそこに切り立った山が迫っている。

テレビで、切り立った山の岩肌を登るヤギを見たことがあるけど、もしそんなことになったら

人が登れるような山ではないので、えらいことになる。


「お宅の庭にヤギが迷いこんでない?」

「ヤギ?」

「いなくなっちゃったんだよね」

「えー!」


近所の人に声をかけて、ヤギ捜索となった。


「マイテー  マイテー」


マイテというのはヤギの名前である。

名前を呼んで、返事をするとは思えないが、とりあえず名前を呼びながら探す。

白ヤギならよかったが、黒ヤギなので、緑の茂みに入るとわかりにくい。

30分探して、ヤギの飼い主に連絡するしかないと思ったとき、ジェイソンは見つけた。

道端の空き地に生えている、たくさんのバナナの木の木陰でマイテが昼寝しているのを。

近づいても起きる気配もなし。

おなかが上下して、呼吸しているので、死んでいるわけでもなし。

手当たり次第に草を食べ、おなかがパンパンになって眠くなったということらしい。





昼寝から起きたマイテは、無事に飼い主のもとに帰った。

「ヤギには、よく鳴る鈴をつけるべきだよなあー」

事の顛末を語ったジェイソンが、最後にそう言った。








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