再婚生活を読んだのは、暑い暑いとうだっていた、夏の終わり。
早いね~、月日が経つのって。
この本は野性時代に断続的に掲載された山本文緒さんのうつ病闘病日記。いや闘病という攻撃性はないな、うつ病経験日記といったところかしら。
決して明るいテーマじゃないのに、そこはかとないユーモアがあふれていて、クスリと笑わせてくれるのです。
山本さんの作品に出てくる女性は、とりたてて美人でもかっこいい職種の人でもなく、ごく普通の人間に偏屈・屈託のスパイスを振りかけたようなキャラクターが多いような気がします。
そんな人物設定をするだけでも、どれだけ産みの苦しみを味わうのでしょう。
実を削るような思いで、書いた小説で、欲しい欲しいと思い続けてきた直木賞を受賞します。
名声も、理解ある再婚相手も、家・仕事場も手にしたのに、心身のバランスを失ってしまうのです。そんな日々のことなのに、一つ一つのエピソードが妙におもしろいのです。
がんばれ!という言葉はうつ病患者には禁句と言われているけれど、
とりあえず、頑張れ私。
と、山本文緒さんは記します。
うつ病で入退院を繰り返したのは大胡暁美(本名)さん、それを日記エッセイとして綴っているのが山本文緒(ペンネーム)さんなんですね。
今年一番面白く読んだ本かな。再婚生活。

早いね~、月日が経つのって。
この本は野性時代に断続的に掲載された山本文緒さんのうつ病闘病日記。いや闘病という攻撃性はないな、うつ病経験日記といったところかしら。
決して明るいテーマじゃないのに、そこはかとないユーモアがあふれていて、クスリと笑わせてくれるのです。
山本さんの作品に出てくる女性は、とりたてて美人でもかっこいい職種の人でもなく、ごく普通の人間に偏屈・屈託のスパイスを振りかけたようなキャラクターが多いような気がします。
そんな人物設定をするだけでも、どれだけ産みの苦しみを味わうのでしょう。
実を削るような思いで、書いた小説で、欲しい欲しいと思い続けてきた直木賞を受賞します。
名声も、理解ある再婚相手も、家・仕事場も手にしたのに、心身のバランスを失ってしまうのです。そんな日々のことなのに、一つ一つのエピソードが妙におもしろいのです。
がんばれ!という言葉はうつ病患者には禁句と言われているけれど、
とりあえず、頑張れ私。
と、山本文緒さんは記します。
うつ病で入退院を繰り返したのは大胡暁美(本名)さん、それを日記エッセイとして綴っているのが山本文緒(ペンネーム)さんなんですね。
今年一番面白く読んだ本かな。再婚生活。