自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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堀文子いつくしむ命展

2010-04-30 | 展覧会

香雪美術館特別展「堀文子いつくしむ命」を観てきました。
会期は5月5日までです。

阪急御影駅南東にある香雪美術館は緑に囲まれて、駅近くとは思えない静かな美術館です。

堀文子さんは今年92歳を迎える日本画家。
小学館発行の雑誌「サライ」に書き下ろしの絵と文を連載しています。



その原画37点を含め、1950年代~2009年までの作品、約100点が展示されています。


ところどころに、堀さんが綴った文章も併せて展示されているのですが、こんな一文がありました。

私は人生の折り返し地点は50歳。
そこからは、残る時間を人にゆずらず、自分の決めた目的に向かって進むしかないと思いました。
50歳ならまだ、まったく別の専門家になれるくらいの体力と判断力もあります。
ですから50歳からあとは迷ったり、あたりに気を散らすことなどもう許されないと考え、
50からあとの新しい暮らしに踏み切りました。
都市生活を捨て自然のなかで暮らしはじめました。


庭の草花や雨上がりのクモの巣にとどまる水滴、ガラス瓶の中のミジンコやゾウリムシに目を輝かせる堀さんは、私の尊敬する人生の先輩です。


 

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