大阪松竹座で團菊祭五月大歌舞伎を観てきました。
この日(5/7)は雨。デジカメを持って出るのを忘れて、ケータイで撮った写真です。
昼の部の演目と出演者は―
摂州合邦辻
玉手御前 菊之助
俊徳丸 時蔵
浅香姫 梅枝
奴入平 團蔵
母おとく 東蔵
合邦道心 三津五郎
勧進帳
武蔵坊弁慶 團十郎
富樫佐衛門 菊五郎
亀井六郎 家橘
片岡八郎 権十郎
駿河次郎 高麗蔵
常陸坊海尊 秀調
源義経 藤十郎
河内山
河内山宗俊 三津五郎
松江出雲守 錦之助
宮崎数馬 巳之助
腰元浪路 右近
北村大膳 團蔵
高木小左衛門 東蔵
毎年5月歌舞伎座で開かれていた團菊祭が建て替えに伴う閉館で、大阪松竹座に初登場です。
三津五郎さんファンには申し訳ないのですが、合邦も河内山も歌舞伎不案内な私には、筋さえなかなかとらえられません。
圧倒的に強い印象を残したのは勧進帳です。
團十郎さんの弁慶の存在感たるや、すごいの一言に尽きます。
とても、白血病の発症、抗がん剤治療、再発、骨髄移植を乗り越えてきたとは思えない身体の充実度とキレのある動きです。
艶のある、よく通る声もさすがでした。
菊五郎さんの富樫は義経の一行だと見破っていながら、安宅の関を通します。
心理劇的演技^^です。
義経はなんと80歳になろうかという坂田藤十郎さん。動きと声で幼い義経に見えるから不思議です。
舞台は松の描かれた羽目板の前にずらりと長唄囃子連中が並んでいます。
「松羽目物」という定式だそうです。まさに、歌舞伎らしい歌舞伎を観ることができました。
幕間弁当は松竹座の入口前で買いました。
趣のない^^入れ物に反して、おいしい筍ご飯とおかずにデザートでした。
梅干しも立派^^です。