6月25日(火) 兵庫県立芸術文化センターで、京都大学交響楽団、第193回定期演奏会
曲目は―
J.シベリウス◆交響詩『フィンランディア』
E.グリーグ◆『ペール・ギュント』より(語りつき)
C.ニールセン◆交響曲第2番『四つの気質』
客演指揮/新田ユリさん
学生オーケストラの定期演奏会は曲目が重なることがよくあるのだけれど、今回の京大オケと先日行った神大オケは、ともに北欧プログラムでした。
北欧といえば、フィンランドにも活動拠点をもって、実績のある指揮者、新田ユリさん。
京大オケとの共演は初めてということですが、楽団員にとって、北欧の風を感じながら、研鑽ができたのじゃないでしょうか。
京大オーケストラは太平洋戦中・戦後の混乱の中でも活動を続け、定期演奏会の回数も今回で193回を数えます。
こうなったら、200回目の定期演奏会もぜひ行ってみたいです。
学生さんたちにとっては身近な目標でしょうが、私には年齢を考えると、ちょっと努力のいる^^目標です。
この日のプログラムで一番興味深かったのは、語りつきの「ペール・ギュント」です。
京都大学にルーツのある劇団「そとばこまち」出身の俳優、川下大洋さんが脚本を書き、曲に合わせて語り(ペール・ギュントの独白)をつけられました。
イプセンの長編詩・戯曲が土台にある「ペール・ギュント」はよく演奏されて、耳になじんだ曲です。語りがついたことで、それぞれの曲の背景がくっきり浮かんできました。
川下さんの美声は広いホールのすみずみにまで届きました。
私の斜め後ろに座った70歳前後のご婦人のどんどん大きくなるイビキ――といっても、ガーガーとまではいかないので止めようがない――がなかったら、もっと楽しめたでしょうに。
もっとも、コンサート会場や映画館でよく眠ってしまう私に非難する資格はありません。
不運だと思ってあきらめましょう。
京大オケは兵庫公演のあと、一日おいて京都コンサートホールでも定期演奏会です。
この実力と勢いとが途切れませんように!!