自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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石つぶて(講談社)~清武英利さん

2018-08-28 | 

阪神タイガースは33日ぶりに甲子園に帰ってきました。

で、隅1でヤクルトに敗れました。
その前のカード、巨人との東京ドームでの3連戦は第3戦目こそ9対8で勝利しましたが、第1戦、第2戦は完封負けでした。

戦績下降の巨人に息を吹き返させてしまうのは、いつも阪神です。

あらっ、野球の話になってしまいましたが、『石つぶて』の作者は2011年11月11日に、いわゆる清武の乱を起こし、数日後、巨人の専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任された清武英利さんです。

 

清武さんは読売新聞社の社会部記者から中部本社の社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月から読売巨人軍球団代表兼編成本部長に就任していました。

私はああ、あのナベツネさんにたてついた清武さんと、記憶に残っていますが、その後多くのノンフィクション作品を残し、本業^^にもどって活躍しているのですね。

巨人軍のゴタゴタさえ、すでに忘れそうなのに、『石つぶて』は2001年に発覚した外務省のノンキャリア職員によるとんでもない額の機密費詐取事件を題材としています。

この事件の犯人Mは23頭の競走馬、ゴルフ会員権、マンション購入や複数の愛人へのお手当、飲食代金、教育費、自動車・証券、私的旅行など、豪勢に使いまくります。

約10億円を自分の口座に振り込み、裏付けの取れた5億665万7520円について起訴されました。
もう、この事件も過去の話として、話題にあがることもありません。

本当に、政治家や役人は国民が納めた税金をおおらかに^^使ってくれます。

登場する捜査員、告発者、容疑者、官邸や外務省の官僚たちの名前は現職刑事1人を除いてすべて実名で書かれています。

2014年、警視庁の贈収賄事件の摘発は0件だったそうです。
だからといって、クリーンな世の中になったと思っている人は、まずいないでしょう。

不正に慣れてしまったのか、こんなものだと諦めてしまったのか、どちらにしても残念なことです。

 

 

コメント
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