自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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小説8050(新潮社)~林真理子さん

2022-01-03 | 

林真理子さんの「小説8050」は昨年読んだ小説の中で、一番印象に残っている作品です。
もっとも、ここ数年は読書量が減り、単行本は1年に50冊読めればいいほうですから、あまりにも分母が少なくて、一番をうたうのはふさわしくないかもしれませんが・・・。


8050は80代の親が50代の引きこもりの子を抱えることによって起こる様々な問題のことです。

タイトルに8050とありますが、この本の登場人物は50代の歯科医師の父親と専業主婦の母親、優秀な姉、引きこもっているのは難関の進学校に進みながら、7年間も自室に引きこもっている息子20代です。

引きこもったのはいじめがきっかけですが、それだけではありません。
新潮社のR誌「波」2021年5月号に俳優・三浦友和さんの書評が載っています。
それに、あらすじも感想も代弁^^してもらっちゃいましょう。

引きこもっていた息子は親をはじめ、多くの人の手助けで、自室を出られ、社会へも歩き出します。
希望ある結末がうれしいです。

林真理子さんとのお付き合い――もちろん著書を通じてのですよ――は、エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」(1982年)からですからちょうど40年になります。
彼女が歩き回った世界にほんの1ミリほど、足を踏み入れたこともありますから、活躍を見届けたい妹分のように勝手に思っています。

2022年、三が日があっと言う間に過ぎました。

 

 

コメント (4)
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