自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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じゃむパンの日(パームブックス)~赤染晶子

2023-08-16 | 

『じゃむパンの日』は2010年上期の芥川賞受賞者、赤染晶子さんの初エッセー集です。
芥川賞受賞から10年以上も経っての初エッセー集とは何と遅筆な・・・と思いますが、実は赤染さんは『乙女の密告』で芥川賞を受賞後、次回作を編集者と構想を進めるうちに体調をくずしがちになり、2017年9月、42歳の若さで亡くなったのです。



『じゃむパンの日』はその編集者加藤木礼さんが、赤染さんの日常を切り取る独特の視点とユーモアに才能を感じていて、雑誌や新聞に発表されていたエッセイ55編を1冊にまとめたものです。
初出は2006年から2011年にわたっています。

1編1編が短い小説を読むようです。しかもどこかクスリと笑えます。コロナもゲリラ豪雨も出てきませんが、古さを感じない内容です。
昨年12月に発行した初版は3000部だったのが、半年あまりで2万部に達したそうです。
赤染さんが亡くなったことで増刷が途絶えていた作品の『乙女の密告』も復刊されました。
以前出版された本が図書館で借りられそうなので、リクエストしたところです。

 

今夜(8/16)、マツダスタジアムの阪神・広島戦は中継ぎ、抑えが踏ん張って、5-3で阪神が勝ちました。
マジック29、点灯です。

 

 

コメント (2)
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