阿川佐和子さんの著作はフィクションもノンフィクションもとっても読みやすい。
内容自体もですが、文字の使い方もです。
この「ことことこーこ」もひらがな度^^高いです。
「ことことこーこ」というタイトルと本の装幀で、ことこと煮物料理をしているイメージがわきますが、認知症が始まった料理上手な母親琴子と、そのレシピを仕事に活かす離婚歴のある娘香子の名前でもあります。
ある書評の書き出しはこうでした。
(阿川さんは)高齢化社会を迎え、介護を扱った小説やエッセーは数多く世に出ているが、「読むと身につまされ、自分が当事者になった時にできるか心配になるようなものが多い。明るい介護小説を書けないかと思っていた」と語る。
経済的なこととか、介護に注ぐことができるマンパワーとか、家庭によってさまざまです。
この主人公の集団は恵まれています。
だから、同じエピソードでもユーモアを感じられるのかもしれません。
作品はフィクションですが、2012年から始まった阿川さんの母親の介護体験を盛り込んでいるようです。
阿川さんといえば、作家を父にもち、ともに慶応大学を卒業して、女優、エッセイスト、司会者という同業の親友、檀ふみさんがいます。
壇さんのほうが早咲きで、阿川さんは少し後を歩いてきたように思いますが、ここ数年は肩を並べたか、少し前にいったような気がします。
阿川さん、結婚もしちゃった^^しね。
昨年はセミオトコという連続ドラマで共演してました。
主役が下宿するアパートの大家さん姉妹です。おもしろくて、毎週観ていました。
実年齢は阿川さんのほうが1歳年上ですが、姉の役は壇さんでした。
それにしても、母親琴子の認知症発症は私の年齢より若いのです。
介護する立場より、介護される立場でこういった本を読むことが多くなりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます