5月8日(日) 兵庫県立芸術文化センターで芦屋交響楽団第85回定期演奏会
曲目は―
ウェーバー◆歌劇「魔弾の射手」序曲
チャイコフスキー◆ヴァイオリン協奏曲
芥川也寸志◆ヴァイオリンとオーケストラのための「秋田地方の子守歌」
ヴァイオリンソロ:大谷康子さん
リヒャルト・シュトラウス◆交響詩「英雄の生涯」
指揮:山下一史さん
昨年4月、57歳の若さで急逝された稲庭達さんメモリアルと銘打った演奏会です。
稲庭さんは芦屋交響楽団の弦トレーナーとして、30年間係わっていました。
もちろん、弦楽器だけではなく、管打楽器またオーケストラ全体の成長を見守ってきました。
芦屋交響楽団が日本有数のアマチュアオーケストラという評価を得ているのも、稲庭さんの情熱が注がれてきたからでしょう。
この日、ヴァイオリンのソリストとして、客演されたのは、稲庭さんと東京藝術大学付属高校から大学院までの同級生大谷康子さんです。あいうえお順で、「い」と「お」の間に卒業まで誰も入らなくて、兄妹のように仲良く学んできた思い出を語ってくれました。
演奏したのは、近いうちに芦響とのステージで稲庭さんが弾くかもしれなかったチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」と稲庭さんが最後に芦響と協演した芥川也寸志の「秋田地方の子守歌」です。
後半のプログラム、シュトラウスの「英雄の生涯」はホールのステージいっぱいに楽器が並ぶ大編成の曲です。
アマチュアオーケストラではまず取り上げられない曲です。
コンサートミストレスは稲庭さんの教え子だそうです。ソロで静かに弾き終えます。
稲庭さんのヴァイオリンが舞台の片隅で見守っていました。
この日の芦屋交響楽団の演奏をきっと満足して、聴いていたに違いありません。
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