マイタのブログ

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より楽しくなるってことですね。

2024年07月10日 | ブログ

『清酒(日本酒)は、酒の特性上、長期間の保存に耐え得るものであるため、食品表示法(消費者庁)により、消費期限又は賞味期限の表示を省略できるとされています。その一方で、酒税法により、製造時期を表示することが定められています。
平たく言うと日本酒は長くとっておいても腐敗することはないので消費するまでの期限を設けなくてもいいよ…ってことですな。

そして下線を引いた部分に対して 酒税法を管理する国税庁から、

『商品性等に応じて多様な時期表示ができるよう、必要記載事項から任意記載事項に変更。 (コーデック ス規格(国際規格)や食品表示基準に沿う見直し)』と、早い話しが世界の基準に合わせるから製造日は無理に書かなくてもいいよ…ってことですな。(令和5年1月1日施行)


なので現在 日本酒には消費期限・賞味期限・製造時期(製造月、日)のいずれも表示しなくてもいいことになってます。とは言え、それらの表示が何も無いのは不安… とおっしゃるかたも多いらしいですね。今までの流れを考えたらごもっともです。

ここからちょっと長くてややこしくなりそうですがよろしければお付き合いを。

日本酒のラベルに記載されている製造時期の多くは「お酒が瓶に詰められた日」です。

お米がお酒という液体に姿を変え飲み物になってタンクで貯蔵され、計画的にそのタンクから出して瓶に詰められる・・・なので同じお酒を日を置いて何回にも分けて瓶詰めすればその都度日付が変わります。でも中身は同じお酒なんですね、当たり前ですが。

また、一回にたくさんの本数を瓶詰めし、すぐには出荷せずに酒蔵内で保管しながら需要に合わせてそのたびに必要な量が小出しに出荷された場合、酒蔵から外に出された時期は違っても同じ日付ということになります。(例外もあります)

ですから、もし何か不安を感じた場合は販売店のかたに聞くのが一番いい方法なんですね。ネット上やガイドブックで情報を得るのもひとつの手段ですが 不正確な情報も少なくないですから。


さて、製造時期表示が義務から任意へと緩くなったといっても すべての酒蔵さんが一斉に日付表示を止めるはずはありませんので心配ないです。が、表示しなくなったところも実際にありますので そういうお酒を購入するのは勇気が要るかも知れません。そんなときこそ販売店のかたにお尋ねください、遠慮なく。


ちなみに日本酒と同じ醸造酒ジャンルのワインにはもともと日付が表示されていません。以前から書かなくてもいいということで。

・・・ね? 表ラベルにも裏ラベルにもないでしょ?

ブドウの収穫年を西暦で表示しているところもありますけど、ポピュラーなものほど何も書かれていないことが多いようです。そしてそこに疑問を持つ人は少ないのではないでしょうか?

日本酒が世界的に認められてきて、ワインと同じように熟成して風味がより良くなるものがあると知られたことが製造時期表示を任意に出来た背景にあると思います。当店も常々申しております「お酒は変わるから面白い」ことがワイン圏の人たちには浸透しているからそのほうが自然なのでしょう。

くり返しになりますが

清酒(日本酒)は、酒の特性上、長期間の保存に耐え得るものであるため、食品表示法(消費者庁)により、消費期限又は賞味期限の表示を省略できるとされています。』

ということが今まであまり知られていなかったかも知れませんね。それは私どもの努力不足でもありますので反省します。



さてややこしついでにもうひとつ。

同じものみたいですが「清酒」と「日本酒」は区別されています。

「清酒」の中で日本産のお米を使って日本で造られたものだけが「日本酒」と表示できます。海外で造られたり外国のお米を使ったモノは「清酒」になります。




長くなりました。そろそろ駄文を締めねばなりませんね。

とにもかくにも美味しい日本酒を飲んでいただきたい、

同じお酒でもより美味しく飲んでいただきたいといつも思っています。

四季折々に変わる風味を楽しみ、

旬の食材と合わせて、

自分なりのスタイルで気楽にくつろいで 楽しく・・・



それでは本日も日本酒で乾杯!(^o^)丿

コメント
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