マイタのブログ

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変化と劣化の違いは大きく、そして曖昧なんですけども。

2025年02月04日 | 〆張鶴

先のブログでご案内しました春のシメハリ・純米吟醸生原酒につきまして、

おかげさまで2月分(入荷日は1月31日)の1.8Lが完売となりました。ありがとうございます。

720mlは在庫がありますのでどうぞよろしくお願いします。

(1.8Lは3月にもう一回入荷します・ご予約承ります)

 

春っぽいお酒が届きました。 - マイタのブログ

春のシメハリ入荷しました。〆張鶴純米吟醸生原酒1.8L4,730円720ml2,360円(税込)今回と3月の2回入荷予定となっております。今晩味を見てみます。さてどのように仕上がって...

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月並みな表現ですが 華やかな香り、さわやかな酸味、そして昨年よりもふくらみのある味わいがキレイに調和を保ちながら喉の奥に消えていく優れた仕上がりです。

フキノトウが食べたくなるお酒ですな。フキ味噌とか天ぷらとか、春の香りとほろ苦さを感じさせてくれるお料理に良く合いそうな気がしますわ。



いつものことですが「〆張鶴」の特筆すべき点は味の持ちがいいこと。言い方を変えれば劣化が遅いことです。

どんなお酒でも風味は変化します。それはどうやっても避けることができない事実、というよりも変化するのが当たり前で、変化することを楽しめてこそ日本酒だという私の気持ちはマイタのブログを見てくださっているかたでしたらとっくにご存じのことで。

日本酒は変化の先にやがて劣化します。栓を開けたらその速度は早くなり、また 栓を開けなくても、冷蔵管理しても、遅かれ早かれ好ましくない風味になるときが来ます。

ですが造りの良いお酒は劣化する前にどんどん良い方向に変化するのですよ。そういうお酒をウチでは「持ちのいい酒」と言ってます。その代表的なものの中の一つが、




この大吟醸ですわ。

開けたときも美味しく飲めますが、翌日、翌々日…と七分咲きの桜が満開に向かうさまを見るような変化を楽しませてくれます。

さらに

栓を開けてから常温下で1ヵ月、瓶の底にわずかに残ったこの状態でも 未だ劣化という言葉は当てはまらない風味なんですから驚きですわ。

特約店のくせにこんなことしてると醸造元・宮尾酒造さんの社長や会長が苦笑いしそうですが 私の意図は理解してくれているはずですから問題ないでしょう。時として造り手から嫌われることをすることもある酒屋です。でも 厳しくチェックしなければおすすめできないわけですよ。お酒はお客さんの健康に直結するんですからね。

このような行為はイタズラに長くとっておくことを推奨しているのではありません。美味しいときに美味しく飲んでもらうのが一番です。ただ劣化を恐れて早く飲み切ることを意識しすぎるのは体に負担をかけることにつながりますから、飲み切るまでにちょっとくらい日数がかかっても大丈夫ですよ…と言えるお酒を見分けるのも私どもの役目。そのためにやってます。

お客さんには難しいことを考えずに 気楽に飲んでもらいたいですからね。


 


それでは本日も日本酒で乾杯!(^o^)丿

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