
76. わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの
雲居にまがふ 沖つ白波
法性寺入道前関白太政大臣(ホッショウジノニュウドウサキノカンパクダジョウダイジン)(1097~1164)
作者は保元の乱(1156年)の勝者藤原忠通(フジワラノタダミチ)のことで、百人一首の中では一番長い名前になります。
「大海原に舟を漕ぎ出して遙かかなたを眺めると、白い雲と見違えるばかりに白い波が立っています。」

76. 宮ノ浜 仰ぎて見れば ひさかたの 綿アメにまがふ 沖の白雲
の・は・ぎ・て見れば・ひさかたの・にまがふ・沖・白 20字 同じ
奈留島ではほぼ唯一と言っていい海水浴場の宮ノ浜、年とったせいか来た頃ほどは、夏にここを訪れて泳ぐことも少なくなりましたが、東屋からボーと海を眺める時はあります。
海の上には入道雲は出来にくいのか、モクモクと上昇大きくなる入道雲の姿を、奈留島では見ないような気もしますので、かろうじて綿アメに見える雲の姿を詠いました。
返事
大雪男さん:奈留島でもたった数軒の為の防波堤作りで、
自然も金も無くなる矛盾を感じる時はあります。
その家を全部移築したほうが、安くついて自然も壊さず、皆の幸福になるような気がするのは、
地元人でない私のわがままですかね。
花水木さん:何十年も経っても、何とか魔法が解けないように、
私は頑張ってるつもりですが、 家内は完全に正気に戻っているようですね。