ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇4月5日

2020年04月05日 15時32分20秒 | 俳句

長谷川櫂選

弥生尽最終回の無き講座         札幌市 藤林正則

 カルチャーセンターや、そのほかもろもろの人が集まるイベントは中止になったことでしょう。私も、企画講座が最終回が中止になり、とっても残念でしたもの。

大串章選

ウィルスと核の地球や涅槃西風      東京都 片岡マサ

啓蟄や人は蟄居を強ひられて       横浜市 日下野禎一

 私はこの新型コロナウイルスは、地球が人類に落とした天罰だと思っています。核を作った人間に報復しているんじゃないかしら。
 二句目の啓蟄から蟄居を連想したのが、すごく面白くて。

高山れおな選

白木蓮や笑ひ転げて朽ち果てん      下関市 内田恒生

三月十日椿のごとく十万人        立川市 須崎武尚

咳をしたら人目             長久手市 中村幸平

 実家に白木蓮があって、それを父が絵にしました。たしかに、咲いている姿が、笑い転げているように見えますね。花の命は短くて、すぐに大きな花弁が茶色くなって下に落ちてしまいます。
 二句目は、東京大空襲のことを詠んだ句。椿の色が、人間の血を連想して、ちょっと怖い句です。
 三句目は、尾崎放哉の有名な「咳をしても一人」をもじった句ですね、面白いです!

 

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朝日俳壇3月29日

2020年03月29日 17時18分20秒 | 俳句

稲畑汀子選

陵(みささぎ)の懐深く囀れり        芦屋市 笹尾清一路

あれは春の風邪と笑へる日を待ちぬ      芦屋市 瀬戸幹三

 偶然にも、二句とも芦屋市の方でした。最初の句は、「陵」をそう読むのだと知らず、勉強させてもらいました。天皇陵の深い森に響く鳥の囀り、なんと素敵な音と映像でしょうか。詠んだ方のお名前も、つい先日終わった深夜ドラマコタキ兄弟を連想させる「路」ですね。そして二句目、本当にそう思います。無事にコロナ騒動が早く終わってもらいたいです。それも、私たち一人一人の行動によると思います。なんとかふんばりましょう!

長谷川櫂選

春キャベツちやちやつと炒め母九十四      藤沢市 原島吉光

熊本に石牟礼忌あり梅ふふむ          熊本市 加藤いろは

 一句目、かっこいいお母様!二句目、これも教わりました、「ふふむ」という言葉。知らなかったです。膨らむという意味だそうです。

大串章選

恋の猫最短距離を飛び行けり          前橋市 荻原葉月

 猫の素早さが表現されていて、いいなあと思いました。猫、まっしぐらです。

高山れおな選

時疫(ときのえ)に心ならずも春ごもり     横浜市  日下野禎一

陵の懐深く囀れり(前述)

 一句目、その通りですもん。家の中でせっせと体操しましょう。とにかく、免疫力を高めて、がんばりましょう。負けるな!

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朝日俳壇3月22日

2020年03月22日 16時40分46秒 | 俳句

高山れおな選

陽炎や兵を送りし村境        埼玉県川島町 小林実

 第2次世界大戦では、大勢の男子が徴兵されていきました。戻ってきた人は少なかった。そして今この新型コロナウイルスの感染現状を、ヨーロッパやアメリカでは「戦争」に例えています。早くワクチンを開発しないと、みんな倒れてしまう、そういう状況です。

稲畑汀子選

眼裏(まなうら)に夢の残れる春の朝   八代市 山下接穂

 私もよく見ます、冷めなきゃよかったという、よく覚えている夢。春は特に夢心地になりますねえ。

長谷川櫂選

春寒や日本一国休校に          伊万里市 田中南嶽

ものの芽というて得体の知れぬ芽も    今治市  横田青天子

 いきなりでしたからね、学校の休校。効果があったかどうかは評価が分かれるとか・・。それで卒業式もなくなってしまったところもあったし、気の毒です。何より、家にいなきゃいけない子供の世話が大変。女性活躍、イクメンなどといいながら、結局は女性が面倒見なくてはいけないなんて、世の中間違っていませんか?働く女性のサポートできなくて、どうする!腹が立ちます。さて、二句目。得体の知れないのは、新型コロナウイルスです。是の清で今、世界恐慌になっています。とてもオリンピックどころじゃないはずですよね・・・。

大串章選

被曝地の分校跡の春の空         いわき市 馬目空

啓蟄や古墳出で来る人の列        霧島市 久野茂樹

 一句目。東日本大震災の時に被害を受けた分校、目に浮かびます。9年経っても、復興はまだまだ。それなのに、復興という言葉を使って誘致した東京オリンピック。そしてこの状況。東京に天罰下ったんじゃない?競技場やらの建設ラッシュで東日本の復興の足を引っ張ったし、ひどいよ。中止にして、幻の東京オリンピックになればいい。
 二句目。虫が土から出てくるのと、古墳から人が出てくるのを合わせたのがユーモアがあって、面白いと思いました。

 東京オリンピックのために、自治体のイベントはけっこう日付ずらしてきてましたよねえ。全く、振り回されっぱなしですよ。この夏に予定通りできないのなら、直ぐに発表すべきです。各国が鎖国状態なのに、選手だけ日本に来て合宿なんて、できるはずもないじゃない。延期か中止か、はっきりしろって!いつまでもCMで2020なんて呑気に放送しているのを見るたび、頭にくる。人間、諦めが肝心です。東日本大震災の教訓、「てんでんこ」をそれぞれでやりましょう!

 今この状況を、平和だと思いますか?安全だと思いますか?平和の祭典は、この夏は絶対に無理です。

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朝日俳壇3月15日

2020年03月15日 23時12分53秒 | 俳句

大串章選

空襲をくぐり抜けたる雛ばかり        所沢市 岡部泉

 東京大空襲を思い浮かべました。3月10日の午前零時過ぎ、米軍のB29による絨毯爆撃で、一夜にして下町を中心に焼き尽くされました。母はその空襲を経験しています。その時のことだと思いますが、焼け焦げの死体に最初は驚いたけれど、あまりにたくさんあって慣れてしまったと言っていました。この句は、あの大惨事とお雛様のあまりにかけ離れた取り合せが目を引きました。よく3月11日は東日本大震災でした。ほかにも、3月20日は、地下鉄サリン事件。3月は春といっても、つらいことが多かった。今年の春は、新型コロナウイルスによる社会の混乱で、ずっと歴史に残る災害となるでしょう。

 

高山れおな選

人もまた狂ふときあり猫の恋         名古屋市 池内真澄

ねこの日はねこ化しているばばとばば     東京都  坂本宙海

 ともに猫の句。でも、ずいぶんと違いますね。どちらも好きです。

 

稲畑汀子選

惜春や寮生活の四年間          徳島県松茂町 奥村里

 4年というからには、大学でしょうか。このコロナ騒ぎで内定取り消しが多発していますが、この句の人は、大丈夫だったのでしょうか。どうか、がんばってくださいと祈るばかり。

 

長谷川櫂選

遥か来て日本語学び卒業す         川崎市 多田敬

升目にて計るちりめんじやこの春      深谷市 岩熊史城

粉々に砕け散りたる春惜しむ       福島県伊達市 佐藤茂

 1句目、留学生でしょうか、研修生でしょうか。卒業しても、この時期、帰国できたのかどうか。それともずっとこのまま日本にいてくれるのでしょうか。3句目も、新型コロナウイルスの騒動で、今年の春はとんでもないことになってしまったと読みました。本当に、どうなっちゃうのでしょうか、怖いです。そんな中、2句目は升に入ったちりけんじゃこが目に入って、それがすっきりと春を歌っていて気持ちがいいです。

 今日は、はじめてお隣の歌壇も見ました。

馬場あき子選、佐々木幸綱選

この国が「想定外」に弱きことフクシマでもう知っていたのに    水戸市 中原千絵子

 その通り!

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朝日俳壇3月8日

2020年03月08日 20時54分42秒 | 俳句

長谷川櫂選

ひきよせて嗅ぐ天空の梅一輪       東広島市  藤本早苗

 天空の、という表現がいいです。青空に梅一輪が際立って見えます。

大串章選

マスクして徒ならぬ世に出てゆけり    長野市  縣展子

料峭やぬくもり残る登り窯        鶴ヶ島市 横松しげる

 一句目。いまどきのご時世のマスクです。本当に、世間に出るのが怖い!この先、どうなるのかと皆が不安でいっぱいです。二句目、料峭という意味を知りませんでした。蛸みたいだから、蛸の料理かと思ってしまいました。登り窯、いいですねえ、ちょうど朝ドラも最終月になりましたし、スカーレットはどうなるのかと、だぶって考えてしまいました。

高山れおな選

リスナーのとほほな話春炬燵       中間市  松浦都

 ほっこりしますよねえ、ラジオの深夜放送なんか聞いていると。昔懐かしい感じがしました。

稲畑汀子選

踏絵にも似たるウイルス検査かな     枚方市  嶋林岳紹

 これも、コロナウイルス関係の句です。踏絵が春の季語だとは、知りませんでした!勉強させていただきました。

 どうか、来週にはコロナウイルス感染が少しでも減っていることを祈っています。どの国も、感染者が出ていますから、入国に厳しくなるのは当然です。入れたくないのではなく、出して迷惑かけてはいけないというように、考えていただけませんか?これは、お互い様なんです。アジアが偏見で差別されるのは本当につらい。私たちアジアが手をつないで、このウイルスに立ち向かい、情報を共有して解決策を考えましょう。今は、行き来はネットだけの方が安全です。ネット縫い留守の方がよほど安全なの?こんなことになるとは、去年は全く考えていませんでしたよね。地球規模で、あらゆる災害が起きているんです。国を超えて、情報を集めて対策しましょう。どうか、理性を失わず、できることをしっかりしましょう。

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朝日俳壇3月1日

2020年03月01日 14時49分22秒 | 俳句

稲畑汀子選

老幹にまだある力梅白し        姫路市 上原康子

 今日は公民館に来月の部屋取りに行ってきました。詩の主催行事はすべて中止。サークルはそれぞれで活動をするかどうか、考えるようにとのことです。まあ今月はわかりませんが、来月なら大丈夫だし、市は今月末までという期限付きの自粛なので。なんとも厳しい状況になってきました。この地球規模でのコロナ恐慌はいつ収束してくれるのか・・。そんなこんなで、今日はそんな騒ぎは露知らずの白梅を見てきました。花は、人を慰めてくれますね。

長谷川櫂選

春一番マリリン・モンロー・ノーリターン  東京都 野上卓

 七年目の浮気でしたっけ?あの映画のマリリン・モンローのドレスの裾が舞い上がるシーンを思い浮かべました。マリリン・モンロー・ノーリターンを歌ったあの人もすでに亡く、時代はどんどん流されていきます。あの人、火垂るの墓を書いた、あの人です。私はすっかり、健忘症(認知症?)になってしまった。今、思い出しました、野坂昭如!

大串章選

耕して果てし満蒙開拓団          調布市 松村定美

 満蒙開拓団の事は、絶対に忘れてはいけません。日本軍は、国民を見捨てたんです。どれだけひどい目にあったか、生きて帰れなかった人たちが大勢いました。帰ってきても、火垂るの墓みたいなことがたくさんあったんですよね。私が子供の頃は「浮浪児」という言葉はまだ残っていました。戦後10年以上たっていたのにです。今は、まるで戦時中みたいです。外出自粛、集団で集まってはいけない。戒厳令のようですね。

高山れおな選

パンデミック集団幻想の霞         上尾市 鈴木良二

春愁の座る昭和の純喫茶          堺市  奥村英忠

マスクしてみる客あまた「パラサイト」   諫早市 麻生勝行

 時事俳句、私は大好きです。俳句で今の時代を切り取らないといけないと思っています。師匠は、それが何年たっても残るかはわからないとおっしゃっていましたが、それでも、挑戦すべきだと思います。一句目と三句目は、今の新型コロナウイルス騒ぎのこと。オリンピックイヤーに、とんでもないことになってしまっています。この先、本当にどうなるのか怖いです。

 企画に関わっていた市民講座の最終回が、この騒動で中止になってしまいました。昭和の流行歌についてだったのに・・。昭和の純喫茶、なつかしいですね。レトロな雰囲気がたまりません。そして、流行歌はとっても「大人」でしたよね。いまどきの流行っている歌曲、ぜーんぜん理解できません。特に、女子が大勢で歌うのは、まるでお遊戯の幼稚園児みたいで、たまらなく嫌いです。内容も稚拙だし、昭和の頃の方が意味が深くて、よかったのになあとつくづく思います、ジェンダーにうるさい私でも。シャンソンのような大人の雰囲気がありましたよね。

 情報がありすぎるのも、一つ一つが軽薄になって嫌なものです。デマも多いし。先日はスーパーのレジで、トイレットペーパーとボックスティッシュだけ買っている女性がいました。デマに振り回されてますよ、情けない。

 おなかが引っ込むという運動しているけれど引っ込まないのも、デマだったのかなあ?!引きこもりで家にいておやつ食べたら、ますます不健康、さてどうしたものか。

 

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朝日俳壇2月23日

2020年02月23日 11時24分44秒 | 俳句

高山れおな選

さはるなと書きし父の字種袋        河内長野市 西森正治

 種袋が春の季語(知りませんでした!)。農家の納屋の光景でしょうか、なんとなくほほえましい感じで、いただきました。

稲畑汀子選

今生の別れもあらむ鶴引けり         鹿児島市 青野迦葉

 ほかの選者でも「鶴引けり」の句がありましたが、私はこちらの方が好き。鶴との別れは、その同じ鶴がまた渡ってくるかだけではなく、自分の方も、鶴に会えるかどうかという両方の意味があると思いました。切ないですね。人間だって、いつどうなるかわかりませんもの。

長谷川櫂選

懐かしや武漢へ春の川下り           東京都 岸田季生

水温む求愛の如鯉の口             下田市 森本幸平

旧正や友あり大陸より来たる          芦屋市 高杉靖子

 新型コロナウイルス騒動で、中国だけではなく、日本も大変なことになっています。武漢といえばと、昔の旅を思い出したのでしょう。長江はとても広い大河。先日の留学生がスマホの写真を見せてくれました。どんなことがあっても、故郷は故郷なんです。早く収束することを祈ります。3句目も、大変な思いをした友人をせめていっぱいもてなしてくださいと願うばかり。2句目の、鯉の口を求愛と表現したのが面白くて、いただきました。今の時期、そんな口して求愛も、濃厚接触になるので、控えなくては?

大串章選

雛飾り古き生家を輝かす         福岡県大木町 徳永スキ子

 日本各地で限界集落ができてしまっていますが、そんな少子高齢化でひっそりとしてしまった生家に、お雛様をかざったら往年の賑わいが戻ってきたような、そんな映像が見えてきました。お雛様をかざる、それだけでとても華やかになります。うちも、姉が持っている、祖母が買った久月の雛飾り、今はどうなっているのでしょうか、ちゃんと飾っているのかなあ?七段飾りで、飾るのが楽しみでした。しまうのも大変でしたけどね。父が8ミリフィルムで、少しずつ動かして映画を作っていました。父が亡くなってもう23年かあ・・。

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朝日俳壇2月16日

2020年02月16日 21時00分53秒 | 俳句

大串章選

シスターのオール捌きや風光る     柏市 藤嶋務

 シスターがボートを漕いでいる姿が、びっくりでさらにかっこいい!


高山れおな選

旅人の如くマスクを探しけり     さいたま市 齋藤紀子

恐れるも恐れられるもマスクして   青森市 小山内豊彦

マネキンの脱いでまた着る春隣り   仙台市 三井英二

 一句目と二句目、今大問題の新型コロナウイルスのせいで、日本でもマスクが品薄になり、手に入らなくなりました。この騒動を句にしたものが今回は多かったです。

 三句目は、マネキンだけじゃなくて人間さえも、この季節は日々、気温変動が多くて何を着ていいかわからなくて、苦労します。この句は、銀座のデパートのショーウインドウの様子が目に浮かんで選びました。春を待つ思いが待ち遠しくて、春のファッションをいち早く着せたマネキンが目に浮かびました。


稲畑汀子選

老犬より老人元気冬の朝        芦屋市  高杉靖子

 人生100年時代です。老人は元気で長生きしなくては。老犬も、昔よりは長寿になったはずですが、犬の介護は大変ですね。それも大型犬となると・・。昔、谷口ジローの「犬を飼う」という漫画を読みました。


長谷川櫂選

わかさぎの光の穴を覗き込む      長野県川上村 丸山志保

八十を省きて三粒年の豆        八王子市 石川みえ子

 一句目、わかさぎのきらきらした様子が目に見えるようで、とてもいいと思いました。二句目、83才の作者、たしかに83粒なんて、食べるのは無理。再来年はチコちゃんですね!

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朝日俳壇2月9日

2020年02月10日 00時19分29秒 | 俳句

長谷川櫂選

幸せな女に見えるコート欲し       姫路市 三浦鈴子

公魚や氷湖の底へ明かり射す       高崎市 本田日出登

 一句目は、高山れおなさんも取っています。なかなかユニークな句だと思います。2句目、わかさぎのきらきらした様子が目に浮かぶようです。いいですねえ。

大串章選

寒椿波郷の句碑によく似合ふ       川口市 青柳悠

バス停の文字かすれたる探梅行      明石市 榧野実

 一句目、私も好きな石田波郷なので、いただきました。寒椿と波郷、素敵ですねえ。2句目、梅を探しに行った先のひなびた感じがたまりませんね。そういうところに、梅の名所があるんですよ。わつぃも以前、そういうツアーに参加した思い出があります。

高山れおな選

火の如き少女地球の火事を問ふ      日立市 川越文鳥

 グレタさんのことですね。彼女がどれだけ怒りをぶつけても、トランプさんはじめ、大人はまともに向き合いません。情けないことです。日本は観光立国を言い訳に、飛行機の離着陸を増やすって、時代に逆行していますよね。都心に飛行機の騒音、みなさん我慢できますか?愚かな考えだと思いますよ。自分たちの首を絞めていることにも、気がついていないのでしょうね。

稲畑汀子選

雪国と言へぬ今年の越後かな       長岡市 桑原たかよし

 本当に、地球がおかしくなっていますよ。雪国なのに、雪がない!大変な世の中になりました。立春になり、ようやく雪が降りましたけど、本当におかしい。

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朝日俳壇2月2日

2020年02月02日 17時46分34秒 | 俳句

稲畑汀子選

鳥の影よぎり障子に日の射し来          久留米市 谷川章子

 夏井いつき先生なら、映像が見えると褒めることでしょう。素敵です。

 

長谷川櫂選

佳き葡萄挿し木に挑む春隣り           美作市 石田晴彦

 これは、ワイナリーの話ではと思いました。佳き葡萄は、きっとワインを作るのでは、なんて想像しました。

 

大串章選

あきらめて狸に戻る狸かな            松江市 三方元

燈されて夜は夜の貌冬木立            さいたま市 齋藤紀子

 一句目、ユーモアがある句です。狸がかわいい。二句目、夜の樹木の様相が、昼とは違う様子がよくわかります。どこか幻想的ですよね。

 

高山れおな選

灯油売り「雪山賛歌」流し来る           平塚市 日下光代

おもしろや老人ホーム咳合戦            東京都 岸田季生

 一句目、流す音楽は「雪山賛歌」というのが、面白いです。ところ変われば、いろいろあるものですね。二句目もユニーク。咳合戦とは!新型ウイルスが猛威を振るっていますから、気をつけましょう。

 

 

 

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