昨日、久しぶりに芝居を観ました。若いころ劇団の夜間研究所にOLしながら通っていた同期のKちゃんに誘われて、もう一人の友人と3人分を私がチケットを取り、昨日がその日でした。まさか、5月でこんなに暑くなるなんて!ハッチを遺して外出するのは心配でしたが、窓の換気扇を弱でつけておき、当かがわの窓は少し開けて、待ち合わせの時間よりも早く出かけました。
下北沢はその研究所の最寄り駅と私が当時住んでいた世田谷代田駅の途中にあって、よくふらふらしていた町です。でも、最近は小田急が地下にもぐり、駅前周辺はかなり様相が変わってしまい、よく通っていた喫茶店も探したけれどみつからず(2年前にはたどり着けたのに!)、あきらめてフレッシュネスバーガーで軽く食べて、あとは劇場の前でじっと待っていました。私はやはり、方向音痴なのかなあ、すっかり変わった街並みに呆然としました。よく通った「トラブルピーチ」も、移転した「陣太鼓」もさっぱりわかりません。
そうそう、見た芝居は加藤健一事務所の「Taking Sides」。テイキングサイド?複数形って、どう発音するのか、忘れちゃいました。サイズか、サイドゥズか、どっちでしたっけ?英語が得意なKちゃんに聴いとけばよかった!
戦時中、ナチに加担したのではないかという疑いで尋問を受けるのがフルトヴェングラー、主役は尋問するアーノルド少佐(カトケン)。芸術は必要かどうか、というような究極なテーマだったのですが、保険会社出身のアーノルドは全く必要に思わないタイプ。
高尚かどうかは関係なく、いわゆる音楽は、どの世代にも愛されているし、何よりも音楽は国境を越えます。五線譜は世界共通語じゃないですか。戦後の焼け跡で何もかもが不足していたころ、人々はベートーヴェンの第九を聞きたがった。
なお、カラヤンは戦時中、ナチ党員だったとか。そして、フルトヴェングラーはカラヤンが嫌いだったとか・・。
発売初日にとった席なので、前から2列目の中央、とてもいい席でした。後ろの人からは、芝居が始まって早々から、寝息がずっと聞こえていました。
60過ぎると、集中力も衰え、なかなか長時間鑑賞するのは難しくなりました。昨日の芝居は、途中休憩があって2時間半です、ひえーでした。