ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇7月12日

2020年07月12日 11時52分05秒 | 俳句

高山れおな選

浅い海深い海紫陽花の色          藤岡市 飯塚柚花

大西日カーブに列車縮みゆき        佐倉市 葛西茂美

 一句目、海の色と見たてた紫陽花の観察が面白かったので取りました。二句目、列車のカーブに西日が当たるさまが素敵です。

稲畑汀子選

一天のオーケストラや日雷         伊万里市 萩原豊彦

 雷の様子をオーケストラととらえたのが面白いです。どんな曲なのかなあ、ベートーヴェンとかショスタコーヴィチとかかなあ。

長谷川櫂選

白玉や民を思はぬまつりごと        石川県能登町 瀧上裕幸

 その通り!本当にひどすぎますよ。

大串章選

青大将逃げずに我を通しけり        多摩市 田中久幸

 動物が好きなもので。蛇も、見るだけなら好きかも・・。以前、動物園の蛇が風邪を引いたという様子を見てから、身近に感じるようになりました。多摩市は以前、住んでいたことがありました。蛇が出るんですね。同じ大串章選で、蛇の句がありました。(水かけて蛇の生死を確かむる 長崎県小値賀町 中上庄一郎)殺しちゃうの?それとも、死んでたの?蛇は神様なんじゃあ・・・。

 ところで、茅の輪くぐりというものがあるそうで、夏(名)越の祓という神事に使われるそうです。私は現物は見たことなくて。以前、NHK俳句の井上弘美さんの回で、その様子を見ました。なんとも風流です。

大串章選

結ひたての朝の茅の輪をくぐりけり     尾張旭市 古賀勇理央

高山れおな選

漁り火が茅の輪の中にちかちかと      河内長野市 西森正治

 今回の露の第豪雨により、神社も相当な被害を受けています。自然の猛威はコロナ禍の中なのに本当にひどいことです。被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

 

コメント
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