ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇1月8日

2023年01月09日 20時39分40秒 | 短歌

高野公彦選

ぎりぎりのゴールラインで蹴り返す三苫薫の<ブラボー>な足  安中市 鬼形輝雄

ふと時が入れ子細工になっていく教え子の子を教える教室    可児市 前川泰信

 一首目、あの1mmの三苫のアシスト、素晴らしかったですよね。VRになったからこそ、認められたものです。時代が変わった瞬間だったのでは?短歌で残すことはとたも大切です。二首目、時間という不思議を感じ、めまいがしそうになりました。とても面白い描写です。

永田和宏選

サンタさんは鍵屋じゃないと入れない姉の疑問にうなずく弟   福岡市 藤掛博子

 サンタさんをそういうふうにとらえた子どもの発想、ユニークですね。

馬場あき子選

「人は死ぬ」と病死事故死もあるけれど戦死はあんたのせいだプーチン 茨城県 樫村好則

 とんでもないことです。若い人が戦争で死ぬのは本当に耐えられない。ウクライナ戦争、早く終わってほしいです。これだけの被害を平気で与えて、よくもまあ嘘だらけの事ばかり言っているプーチンに、どうして国民が従うのか不思議でなりません。くたばれ、プーチン!

佐佐木幸綱選

廃線と決まり賑わう留萌駅諦めの中汽車が無くなる        留萌市 江畠幸枝

またひとつ高層ビルが立ち上がり街はますます無口になりぬ    川崎市 新井美千代

 一首目、北海道の鉄道が廃線になるのは、悲しいです。炭鉱の時代が終わり、社会の変化がそうさせたのでしょうか。地元の人たちは、寂しいでしょう。二首目、タワマンだらけの街には、なんとも人情が薄いような気がします。街は人が語り合っての場所のはずですからね。

 

 

コメント (2)
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