ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇2月5日

2023年02月05日 16時44分30秒 | 短歌

高野公彦選

聴こえます底の底ひに固まりて呻くデブリの重たき声が   福島市 美原凍子

 ちょうど干支が一巡りしました。今度の3.11で12年目。まだまだ原発事故が終息していないのに、どんどん問題が増えているような気がするのですが、ここでエネルギー不足で原発再稼働の方針。デブリという恐ろしいものをどうするのでしょうか?日本という国の良識は、どこにいったのでしょうか。怖ろしいです。みんな、忘れてはいけませんよ。この歌は馬場あき子氏も選んでいます。

永田和宏選

明日という日があらぬ日を誰も持つ告げられるのは死刑囚だけ  大和郡山市 四方護

 人はいつか死ぬ、それは誰もが分からないけれど、死刑囚だけは予告される。死刑があるというのは、先進国では少ないはずですし、死刑執行の担当者の苦しみも相当なものだと思います。ましてやそれが冤罪だったらどうなのでしょう?

馬場あき子選

人生にタイパを求められている子どもは子どものままでいいのに  東京都 窪田貴子

 タイパとはタイムパフォーマンスのことだそうです。いまどきの子どもは大変です。私たちが子どものころには、スマホも当然なかったし、インターネットもなかった。情報だらけの日常で、そりゃ不登校になったりするでしょう。人生は長いから、いくらでもやり直しができます。自分をしっかり持って(というより、自分が成長する時期ですもんね)がんばれー。

佐佐木幸綱選

文字のない絵本に物語(ストーリー)つづるごと新雪に吾とキツネの足跡 恵庭市 五十嵐容子

 真っ白な雪の上にキツネの足跡、きれいでしょうね。ただ、今年の雪は災害規模で、どこも大変だったと思います。

 やったー、ロコソラーレが優勝しました。ドキドキしながら見ていました!(カーリング)

 

コメント (2)
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