ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇2月19日

2023年02月20日 21時19分55秒 | 短歌

馬場あき子選

夫の手の皺の深さに気がつきぬ湯のみを受け取る人のいる幸  佐世保市 近藤福代

望まない死の多き世にねんごろに水葬に帰すマッコウクジラ  浜松市 松井惠

 一首目、高齢者になると、手の皺はとても気になるものです。私の手も、血管が浮き出ていて皺も増えてちょっと悲しくなります。それでも、一人ではない近藤さんが、なんともうらやましいなあ。手の皺は人生ですから、気にしない気にしない。二首目、先日の亡くなってしまったクジラの水葬、彼だって死を望んで日本にきたわけではないと思いますが、救えなかったのはとても残念。

佐佐木幸綱選

廃校に一人残され本を読むさびしからずや庭の金次郎     船橋市 清水渡

スマホなど無かった時代の情報源「週刊朝日」が休刊するとふ 川越市 西村健児

 読んでいて、一体誰だと思ったら二宮金次郎の銅像、なかなか面白いです。それに、「さびしからずや」とくれば、与謝野晶子のみだれ髪の中の「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」を思い浮かべます。これは本歌取りにはいるのでしょうか?朝ドラでけっこう短歌の話が出てくるんですよね、楽しみです。二首目、このご時世だからでしょうか、老舗の週刊誌がどんどん消えてしまいます。寂しい限りです。紙媒体は、なかなか利益が取れないのでしょう。それでも、なんとかふんばってほしかった(買ってないのに!)。

高野公彦選

鹿狩りのドローンが飛んでふと思う戦争の事ウクライナの事  新潟県 涌井武徳

横浜に米軍部隊が配備さるもはや新しい戦前なのか      横浜市 松村千津子

 一首目、ドローンは武器にもなるなんて、想像していませんでした。武器の奪い合いで、永遠に戦争が続くのかと思うと、とても悲しい。どれだけ人を傷つければ気が住むのか、くたばれプーチン!二首目、「新しい戦前」という言葉はタモリが言ったそうです。それでも、戦争はあってはならないので、なんとか食い止めてほしいです。議員の半分近くが女性だったらと思います。いい加減、自民党の重鎮というの?くそじじいは引退してもらいたいものです。旧統一教会とつるんだのも、古い家制度に固執しているからでしょう。もう、女性を家庭に閉じ込める時代ではないのです。ああいうじじいたちが、今の社会を作タンじゃない、責任取ってもらいたいものです。もう専業主婦なんて存在してはいけないのです。共に働き、ともに家事育児をする、そんなの諸外国は当然ですよ。日本はG7とかのサミットを主催する資格はありません。LGBTもジェンダーギャップも何もかも、先進国とはかけ離れているんだから。

永田和宏選

「未練あるうちに別れましょう」夫の卒業アルバムからはらりと 東京都 村上ちえ子

原発は死者が一人も出てないと言われて怒るこの浜通り     南相馬市 佐藤隆貴

 一首目、こんな別れのセリフがあるんですねえ、びっくりしました。どんなつきあいをしていた恋人だったのか、とっても気になりますが、それはそれです。聞かないでおきましょう。二首目、原発事故で死ななくても、関連死はそれだけあったか、わかっているのでしょうか?地震列島日本では、原発はあまりにリスクが大きすぎます。絶対に稼働してはいけません。あまりに無神経な国の方針に、ついていけませんよね。自分たちの土地と昔の賑わいを、昔の生活を、返してほしいとだれもが願っているはずです。来月であれから12年。絶対に忘れてはいけない災害です、そして事故です。

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