ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

川俣軍治を覚えていますか?

2019年05月29日 11時51分13秒 | 社会

 私が社会人なり立ての頃、住んでいた下町で通り魔殺人事件がありました。その犯人が、川俣軍治です。現場の江東区森下が、我が家があった場所。母は興奮して会社に電話してきました。ヘリコプターが飛んでいて、とても騒ぎになっているって。

 当時、スマホも携帯電話もありませんし、会社で私用電話なんか論外です。電話が来たことにもびっくりでした。

 40年近く前のあの事件を思い出しました。

 今回は、思想のないテロです、無理心中でしょう。50代にもなって、自分より若い人や児童を狙って殺人を犯すなんて、本当に許せないです。なぜ、そんなことを、と思っても犯人自殺ですから、本当の動機は判明するのでしょうか。

 生まれや育った環境が複雑だからと言って、だれもが犯罪者になるわけじゃない。不都合を自分以外の原因にしていたのではないでしょうか?自立する努力はしたのでしょうか?

 不満を解消するには、どうしたらいいのか?運不運だけが人生じゃないはずです。少なくとも、彼には雨露しのげる家があったでしょう。家もなく、住所不定で漫画喫茶を転々としている人たちもいるのです。

 すぐに切れるという性格があったとか・・。セルフコントロールできないのは、問題です。急に怒りがわいてきても、5秒じっと我慢すれば、その怒りが少し収まってきます。そのあとで、冷静に考えればいいのに。ということも、社会人の頃に学んだことです。

 仕事をするということは、少なくとも、社会と関わるということになり、何とか自己を抑制します。でも、体を壊すほどのブラックな会社に長くいることはいけませんね。体を壊すくらいなら、退職すべきですから。

 生きていれば、いいことだってあるはずなのに、彼は幼い命と、大切な外交官の将来を奪いました。許されることではありません。

 どこかで社会とつながる、どこかで人とつながる、それがあればよかったのに・・・。

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2 コメント

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覚えています (笛吹きワイフ)
2019-06-01 21:13:56
覚せい剤と精神疾患が、考慮されて死刑はまぬがれたと記憶してます。女子どもばかり狙って襲っており、判断力がなかったとは言えないと思いますが。今回の犯人も生きてつかまっていれば、犯行の動機や背景を知ることもできたでしょうが、その後天寿を全うするまで刑務所で暮らすのは、余程嫌だったのでしょう。犯人にとっては、社会全体が刑務所だったのかもしれません。
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なぜ弱いものを・・。 (黒二毛(管理人))
2019-06-01 22:28:14
自分より弱い子供を狙うのは本当に許せないです。
心の闇を、なんとかすることはできなかったのか?
中高年の引きこもりは61万でしたっけ、それがみな犯罪予備軍とは思いませんが、少しでも社会とつながって、生きる意味を感じてほしいと思います。
ロスジェネも、日本の社会が生んだわけですよね。
年金生活者の親に依存しないで生きていく道をなんとかみつけてほしいし、そうなることできっと生きていて楽しいと思うことがあるはずです。
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