尾瀬

尾瀬に行きました。
生まれて初めて行きました。
今まで行かなかった理由は、子供の頃は貧乏で親も忙しくそれどころではなかったし、大人になってからも他のスポーツに必死だったからなのかな。
それにマイカーでは入山出来ず、バスや乗り合いタクシーを使わなければならないから、なおさら面倒くさいと思っていました。
ま、こんな理由なんだと思います。
しかしながら、夏休み登山に興味を持った娘に素敵な景色を見せたいと思って頑張ってみました。
戸倉の駐車場に夜中12時に到着し、朝まで仮眠します。起床3時15分。自分だけならいざしらず、子連れとなれば余裕を持って行動しなければね。
自分の身支度を整えて子供を起こします。いつもは機嫌が悪いのに、こんな日はスッと起きてきます(笑)。
朝一番の乗り合いタクシーにあっさり乗れました。
なんだ、簡単だな…。
鳩待峠に着くと尾瀬ヶ原に向けて歩き出しました。
多めに見ていた時間もちょっと押し気味。山ノ鼻から至仏山に登る予定ですが、大丈夫かなぁ。
雷注意報が出ているので、お昼すぎには下山したいのです。
ツルツルの岩場をロープを使ってビレイ(確保)したりしながらなんとか山頂へ。休憩時間を少し削って予定通りの時間に戻しましたが、まだ森林限界より上にいるところで雷鳴がなり始め、子供も焦り出してしまいました。
脚も棒になってしまい、痛みも出てきた様子です。
森に逃げ込む寸前で雨に打たれはじめ、レインウエアを着用。
『あとどれくらい？』と聞かれ、答えられる距離ではないほど残っていましたが、『背負って降りてあげようか？』の言葉には首を縦に振ることはありませんでした。
残り3kmに2時間もかかりましたが、遂に自分の脚で10時間行動し続けました。
大人の僕も膝に痛みが出ましたから、子供にはつらかったと思います。
本人は『修行になっちゃったよ』と言ってますが、その言葉…!? カエルの子はカエルだったということですかね(笑)。
さすがにもう懲りただろうと思って『しばらく山はいいね』と聞くと、『夏休み、毎週火曜日は山の日にする』と(汗)。
わはははは、さすが我が子。