TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

第5回 みちのく潮風トレイル1日目 その2

2021年11月23日 | Weblog
11時15分、金華山港に到着しました。

一番に下船し、鳥居を抜けて舗装路を登ります。
これは結構な登りなので一般の方たちはキツいと思います。

グイグイ登って黄金山神社のところで右にそれます。
右に行ったのは僕1人だけでした。

ここから登山道に入っていきます。
さすがにヒルの姿は全く無く、ゲイターすらいらないと思いました。

小さな沢をいくつか越えたところでニホンザルがいました。
とても大人しく、僕が来ると少しずつ動いて避けてくれます。


小猿がいました。
木の影に隠れていますがよく見ると子供のくせにやけに大人顔のイケメンでした。


その先には群れがいました。
『ごめんねー そっち行くよー 通らせてねー』
と言うとのそのそと避けてくれます。
なんだかとても穏やかでした。


とにかく鹿も多いのでしょう、登山道には鹿の糞がおびただしい数でばらまかれています。
踏まずには歩けないと思った方がよいです。


島にはトレイルテープや案内標柱は少ないです。
でも迷いやすそうなところはおさえてありました。

鹿によって草が食べられてしまうようで、芝ぐらいしか残っていません。
そこに落ち葉が乗っていて道が分かりにくいところがありますが、よく周りを見て踏みあとを探せば問題ありません。


はい、お馴染みのこれね。
見つけるとホッとするのはトレイルを歩く人共通のものでしょう。


間もなく山頂へ続く稜線に出ます。


ここから山頂まで眺めの良い道が続きます。


けっこうキツい登りだと感じるのは僕だけかなぁ。

おひとり先行者が見えました。もう1隻出航したからそれに乗って来た方かな?
今日は同行者は欲しくなかったので途中の岩に腰掛けて少し休憩しました。


こんな感じ。


地球が丸く見えます。


新奥の細道の道標がありました。
そうか、こんなところもルートになっているんですね。
ちょっと興味あります。


はい山頂。
ここまで約1時間15分でした。

山頂には神社側から来たご夫婦? がいました。
『けっこうあっさり着くのかと思ったら大変だったー』と言っていました。

下山して神社も見てみたいので、座らずに降りていきます。
こちら側から登って来る人と10人ぐらいすれ違いました。


島の北側を見ながら降りていきます。


吸い込まれるように下っていきますが、岩が多くあまりスピードは上げられません。
それでも下りはやっぱり得意みたいで、何人もパスしていきました。


黄金山神社(こがねやまじんじゃ)到着です。
中では多くの人が参列していました。

新嘗祭(にいなめさい)は新穀を感謝するもので、他の地域で行われる秋祭りと同様なのだとか。
五穀豊穣を祈念する祭りと対になっていて日本古来から伝わる祭典だということです。


降りてきました。


鹿と目が会うと寄ってきます。
ここでは鹿は神の使いという位置づけになっています。

とても人懐っこいのは食べ物をねだっているのかな?


レンズを替えて撮ってみました。


終わったのかな?
降りてきましたね。


待合室のような建物がありました。
ここでおにぎりを食べました。

この日およそ100人ほどが島に入って来ています。


弁財天にはお金を洗うところが設けられています。

みんな洗ってましたね。
ここ黄金山神社に3年連続でお参りすると、一生お金に困らないというのですが… まあそうだといいですね。


僕?
僕はお金なんか洗いませんよ(笑)


あ、ポスト発見。
回収時間が書いてあるので出せるんだと思います。


御神木なのだそうです。
金華山は東奥三大霊場のひとつです。

さて港まで行きましょうかね。
神社には30分ぐらいいました。 スルーで抜ければ1周約2時間弱ってところでしょうか。


乗船は15分前ですが、その30分前でも十数人並んでいました。

帰りは行きより少ない人数でした。
おそらく宿泊されるのでしょう。

こんどは船室の方に座ってみました。
快適で眠くなりました。
(快適といってもエンジン音はうるさいし揺れは同じです)


今回お世話になった運行船「ベガ」です。
楽しい時間をありがとうございました。

さて、このあと時間はたっぷりあるので温泉入って海鮮に舌づつみといきましょうかね。

まず女房に地酒を買って〜
道の駅が新しく復興を遂げているので行ってみましょう。

お酒は買えました。
が、5月1日の地震災害の為温泉は休業中。
なんと道の駅は16時30分でしたが終わってました。
なるほどそういうところか···。

仕方がないのでコンビニとも思いましたが、持ってきた賞味期限が切れたライスパックとカレーで終わりにしました。
風呂ももういいや。
ま、こんなもんでしょ。

おしまい。


歩行距離 6.4km
累計標高差 +647m
所要時間 2時間30分
18,700歩
累計日数 6
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第5回 みちのく潮風トレイル1日目 その1

2021年11月23日 | Weblog
みちのく潮風トレイルは離島に渡るルートもあります。
歩くこと自体は難しくないけれど、船で島に渡らなくてはなりません。

船ってバスや電車みたいにひょいひょい来ないので、問題はどうやってアクセスするかなのです。

ちよっと調べてみると金華山はだいたい1日1往復。ただ、今回に限っては「新嘗祭(にいなめさい)の臨時便」が出るのです。

偶然見つけたのですが、なんと今日は祭日で火曜日(定休日)こんなこと年に1度あるかないかです。
それになんてったって金華山はヒルの山。
気温が低い時期じゃないとウジャウジャ張り付いてきて血を吸われます。
たんまりと血を吸ったヒルは半年ぐらい平気で生きると聞いたことがあります。

しかも血液の凝固を妨げる成分を持っているので、しばらく血が止まりません。
おー嫌だ。

このタイミングを逃したらしばらく金華山には渡れないなと思うと、絶対行くしかないのです。


今回歩いたのはこちらの赤線部分。

さて、問題は天気。
海が荒れると出航は取りやめとなってしまいます。
長期予報と毎日睨めっこしながら一喜一憂して待ちました。

今回の金華山へは「潮プランニング」さんの「新嘗祭運行便」で行きました。
催しがあるので、停泊時間も約3時間と長く(通常は1時間程度)山頂を周回するトレイルのコースにも対応出来ると思います。


出航は10時30分なので朝寝坊出来ます。
車の少なくなる深夜を狙って家を出ました。

遠い。とにかく遠い。
いや、まだ宮城県だぞ。
これからもっと遠くなるんだ、こんな事でめげてはいけません。

深夜2時30分に女川港に着きました。
駐車場は広いので適当に停めようと思いましたが、一番搭乗カウンターに近いところに停めました。

朝7時、LINEの口笛の音で目覚めました。
『そうか今日は親戚の舎弟の誕生日かぁ』
おめでとうと入力してまた寝ます。

さらにピーピューといって通知音が鳴ります。
『起きるか…』
8時20分に身体を起こし、昨夜買ってきたスパゲティサラダを食べました。

トイレに行きたくなり、カウンターのロビーに入ってみるとすでに社員さんたちが出勤していました。
『金華山へはこちらでよろしかったでしょうか?』と聞くと『はい、まだ準備が整っていないのでもうしばらくお待ちください』と感じよく答えてくれました。
『おトイレお借りしてよろしいでしょうか?』

トイレから出てくると発券してくれました。
『金華山往復3,500円です』


いったん外へ出て写真を数枚撮りました。

「はじまりの鐘」といのが設置されていました。サッポロビール社の寄贈だそうです。

·····
あの日 この町は大きなダメージを負った
大切な人を無くした 絶望しかなかった
いまをどう生きるかもわからなくなった
明日のことなど考えることもできなかった

それでも人々は起ちあがった
瓦礫に囲まれたなかでの生活にも耐えた
もう一度町をつくる決意を誓った
次の世代が誇りをもって住める町を目指した
一人ひとりが自分のできることをカタチにし
町をつくるパーツになった
いろいろな形や大きさの
沢山のパーツが集まり未来を目指した
私たちの戦いに共感し
寄り添ってくれる仲間もできた
そして私たちはこの町で
海とともに生きることを選んだ

壊滅的な状況や 深い悲しみに沈んでも
人は起ち上がり 何度でもスタートできることを
私たちは知った
この鐘の音が町の復興を目指した
熱い気持ちを思い出すことに
これから起ちあがる人たちへの
エールとなることを祈ります
·····

鼻の奥がつーんとなった。

さあ、乗船開始だ。
今日は新嘗祭のためほぼ満席となっていました。


船はけっして新しくはなく、船外を再塗装したものでした。
乗る時にタラップを降りると頭をぶつける人がいるので、係の人が逐一注意を促していました。
それでもぶつけてしまう人もいました。


船内は客室とビニールシートで覆ったベンチに分かれていました。
画像はベンチ側です。
写真を撮るなら一番後ろしかないです。
シートは透明ですが、年季が入っているのと雨風で透明感を失っています。
それと、タラップのすぐ後ろは風が入るのでめちゃくちゃ寒いと思いました。

慣れた手つきでロープワークし、トークもなかなか面白い乗務員のおじさんたちは何故かみんな整ったいい顔つきをしていました。


10時30分女川観光桟橋を出航し、リアス式海岸の外へと向かいます。

昨夜まで天気は相当荒れていましたが起きてみると予報通り晴れていました。
ちょっと風が強いので船が揺れるのかなと思いましたが、スキーでコブを滑る方がよっぽど衝撃が強いので大丈夫です。

サスペンションの柔らかい車でうねうねの道路を走っているような感じなので、背もたれに寄りかからず揺れを吸収するような気持ちで遠くの島を見ていると快適です。


11時15分 金華山港に着きました。


その2へ続きます。

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