TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

みちのく潮風トレイル 第15回その3 (陸中中野~種市)

2023年10月18日 | Weblog
3日目。
長距離遠征なので睡眠時間を確保すべく、歩行距離を1日30kmまでとしたのが良かったです。
昨夜はブログを打ち込んでも20時30分には横になれました。
こんな時間に寝るなんて具合が悪い時以外はないです。
でも、具合が悪くなることもあまりないので記憶にありません。


あまりに早く寝たので、起きたのが23時。
ははは、やっぱりな。という感じです。
明日の予習をしておやつタイムしてお茶飲んでもう一度寝ました。
5時50分起床。

ゆっくり支度するために起きる時間を早くしました。
たっぷり寝たのは、今日の行程が終わったら7時間の運転が待っているからです。そのため3日目の行程はさらに短く設定しました。


ちょうど上り列車が入って来ました。
ここの場合、八戸方面が上りとなるようです。


車窓から見た景色です。
海岸スレスレのところを進む場所があり、鉄道ファンならずとも興奮します。


乗り方降り方の復習をします。
『そうか、無人駅の場合は運転手さんが出てくるんだな』
ところが降車駅の陸中中野駅で運転手さんは出てきません。
昨日のような思いはしたくなかったので声をかけました。
『運賃はここですか? 改札ですか?』
若い運転手さんが出てきて『あ、こちらへ』と運賃箱を指しました。
やれやれ。ローカル線は難しいです。


陸中中野駅、無人駅です。
思ったんですけど、路線バスみたいな感じで乗ればいいんだなと。
停留所は駅舎、後ろ乗り前降りもバスと同じ感覚、運賃も運賃箱へという感じ。
八戸線の列車は料金表のところにテロップが流れるので、見ていれば料金箱か改札か分かるんじゃないでしょうか。


歩き始め、しばらくはロード。
一旦海岸沿いから離れていきます。

関東は晴れたようですが、東北は雲り空で場所によって雨が降っています。
幸い僕は雨具を出すことはありませんでした。


「中野熊野神社」。
ルートはここを見どころとして設定されたようです。


仙台から自宅までの距離より遠いところにいます。
帰るのが嫌になりませんように〜。


再び海岸沿いに高度を下げました。
この踏切を渡ります。


素敵な景色になっていました。


本日のメインイベントの始まりです。
この波打ち際を進みます。
もちろん満潮時、高波の時は通れません。
通れないと判断した場合は、再び国道に戻って迂回するという大変な状況になります。
良く調べてから歩きましょう。

まず、地層があらわになったところから取り付きます。


波打ち際を見ると、現在は引き潮いっぱいまであと1時間以上ありますので、問題なく行けるでしょう。


危ないと感じた時のエスケープは2箇所あります。
南側。

北側。
浜歩行自体はさほど長くないのでどちらかに避難する事は出来そうです。
まあ、取り付く前に見れば分かると思いますので、この後満ちてくるのか引いてくるのかぐらいは知っておいた方がよいです。

浜からの上がり口はこちら。


こんな穴がたくさん。
なんだこりゃ? と思い、調べてみたら「スナガニ」が潜り込んでいるようです。



晴れていれば素晴らしいけど、こんな風景も悪くないなと思いました。


内陸に入っていきます。
「南部もぐりカプセルミラー
この土地特有の潜り方の歴史は100年以上の歴史があり、ヘルメットを被って空気を送り込む方法で、生命綱を操る人間とポンプを押す人間と潜水士の信頼関係が大切だったということです。
詳しくは理解していませんが、座礁船の解体引き上げが随分と昔から行われていたらしく、この潜り方は古くから伝承されてきたものです。
現在はもっと効率的な手法ですが、昔は人的な方法によって行われていたということでしょうか。
このヘルメットをモチーフに作られたカーブミラーだということなのでしょう。



こちらは「三陸津波」の記念碑です。
記録が残っているものでは、869年、1611年、1616年、1676年、1696年、1835年、1856年、1896年、1933年と続きました。
次はいつなのでしょう⋯


陸中八木駅を通過。


八戸線の線路を越えます。
ちょうど列車が通過しました。
金網の隙間からの撮影です。


サケの遡上がみられるそうです。
残念ながら今日は見られませんでした。
もしかしたら何か条件があるのかもしれませんね。
春と秋に遡上するのかな?


ここにはみちのく潮風トレイルハイカーに向けたトイレがありました。
中はとても綺麗でした。
ありがとうございます。


開館していませんでした。
ゴール間近です。


ここには東日本大震災の際の様子が。


今までずっと歩いて来ましたが、このようなタイプの建造物が多く見られました。
津波の際は閉まります。


役場まで来ました。
種市駅は目前です。


歩き尽くした3日間が終わりました。
毎日「マリンサイドスパたねいち」という温泉施設にお世話になりました。
さっぱりして帰ることにします。
さて、帰りも長いぞ。


おしまい。

歩行距離 19.9km
所要時間 5時間
累計登坂標高差 +406m
30,800歩

今回のルート


3日間合計
歩行距離 76.8km
所要時間 21時間15分
累計登坂標高差 +1,932m
125,800歩

これまでの歩み
歩行距離 709km
所要時間 200時間25分
累計登坂標高差 +22,108m
1,209,300歩


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みちのく潮風トレイル 第15回その2 (階上駅~階上岳)

2023年10月18日 | Weblog
2日目。
今日は階上岳(はしかみだけ)という地元の人達が良く登る山に階上駅から周回するように登ります。

昨夜は21時には寝れたので、ここ数ヶ月で一番長い睡眠をとる事ができました。
起床は5時。
昨夜は寒さで目が覚めたので、一つ厚めのシュラフに身を包むことにしました
リミット-5℃のシュラフでちょうど良かったです。

朝食はタコとブロッコリーのバジルサラダと、歩きながらのミニコロッケパン1個です。
リポビタンDも飲んでおきました。


昨夜のうちに「階上駅」に入りました。
ここの駐車場を起点に周回します。

長時間の駐車が可能かどうか、みちのく潮風トレイルのコミュニティで訪ねました。
『私も階上駅に停めて周回しましたよ』という情報をいただいて、ここで車泊しスタートすることにしました。
教えて下さったメンバーの方、ありがとうございました。


併設のトイレを利用させていただき、スタートする頃には明るくなりました。
6時前にはスタートすることができました。
ちょうど列車が入って来たところです。
明日は乗りますね。


登山口までは数時間のロードです。
澄み渡る空。
風も昨日よりは落ち着き、良い一日になりそうです。
ただ、ほぼ海から登るので大変なのかなと身構えています。
たぶんあの一番奥の山か、見えないさらにその奥が階上岳になるのではないかな?


途中、蕎麦畑がありました。
秋蕎麦は収穫されたので何もありませんでしたが、あの小さく可憐な花はとても綺麗ですね。
出来れば見たかったな。


バス停は雪国らしく小さな小屋が併設されています。
新潟もそうでした。
あと少し経つとここも白い世界になるのでしょうね。


行き交う車も少なく静かです。
いつものように僕の読書タイムとなりました。
読書と言っても、オーディブル(朗読アプリ)で読んでもらうんですけどね。
おかげで長い時間を心地よく過ごさせていただいてます。

今回は一穂ミチさんの「光のとこにいてね」を聴いています。
幼少時代から数回の再会をする物語ですが、大人(親)の言動や生活環境に翻弄されるストーリーで、幼少~思春期~大人になってからの心の移ろいを考えさせられる物語です。
自分も親として大人として適切な言葉をかけてあげられているかを見つめ直すよい機会になりました。
子供に対してだけではなく、お客様に対して、妻に対しても当てはまり、まだまだ学ぶことは多そうです。

さて、画像は紅葉? したイチョウですが、まだ緑が多いにも関わらず一部は枯葉状態になっています。
猛暑、降雨、気温の移り変わりによって色づき方に影響が出てしまいます。
間違いなく、今年は概ね良くないです。


だいぶ登山口に近づいてきたところです。
大きなカツラの木がありました。
「秋季の落葉は綿飴のような甘い香りがします」と解説板に記してありました。
どうりでそんな香りが時々してたなぁと思いました。気持ちが和らぐ香りでした。


「フォレストピア階上」という施設です。
ひとつの目安としていました。
去年立てた計画では、この辺りで一晩明かそうと考えていましたが、ちょっと見た感じで敵地は見つかりませんでした。


フォレストピアの正面にはトイレと大きな駐車場があるので、歩き方によってはここで車泊するというのもありですね。


登山口はまだ奥ですが、舗装路をまたぐように山道がルートになっています。
ようやく近づいてきた感じになりました。


怪しげなトンネルを抜けます。


鳥谷部登山口です。
バイオトイレがありました。
少し休憩しました。


正面には駐車場があり、車泊出来そうですが斜めになっています。


東北大学大学院の地震・地殻変動観測所がありました。
こんな場所を使うんですね。

登山道は緩やかで、山頂直下を除けば楽な方だと思います。それでも10kmほど歩いてきた僕は、歳上のご婦人に先を譲る羽目になりました。
ま、登り弱いですから仕方がないです。


いよいよ山頂が近づいてきた感じです。


鳥居の奥は狭く平になっていて、こんな感じでした。


はい、山頂です。
おー、これは良い眺めですね。
青森県の太平洋側の地形がよく分かります。


少し霞んでいますが、この眺望に満足しました。


先行の方がお一人腰掛けていました。
『こんにちは。あの奥に見える山はどこですか?』と聞くと『八甲田山系だと思いますよ』と教えて下さいました。
確かに言われてみればあの尖った形は八甲田大岳のようです。
スキーで登った事を思い出します。

『良いところですね』というと『町民が一番登ってくる山ですよ』と。
『初めて来たのですが、満足しました』と言いました。

ここで桃のシロップ漬けを食べました。
山で食べるフルーツ、夏は冷やして持ってくると本当に美味しいです。でも今日はそこまで冷えてなくても美味しかったです。

ささっ、下山体制に入ります。
別ルートで下山していきます。
たぶんこちら側は静かなのでしょう。


大開平(おおびらきたい)休憩所を通ります。


階上岳大開平。


ちょっと降りると駐車場がありました。
ここまで車で来れるんですね。なーんだ。
でも、ここから先は駐車場らしきものが地図にないので、おそらく静かな下山になりそうです。


お?
笹っぱらみたいな色だけど、なんだ?


牧場でした。


ここまで来ると登山者はいなくなり、観光目的の人がちらほら居る程度でした。
50CCのスクーターに乗ったおじさんに『この先はいけるの?』と聞かれました。
『僕も初めて来たのではっきりとは言えませんが、(地図を見て)砂利道が続くようですね。でも轍があるから行けると思いますよ』と答えておきました。

だいぶ先でそのバイクに追い越されました。
『行ってみますね』と言っていました。
道は水溜まりや泥でしたが、なんとか行けたんじゃないですかね。


その先は往路で麓から見たあのアンテナがある稜線を進みました。
アンテナは間近で見るととても大きかったです。


山道は一旦舗装路に出ます。
バイクのおじさんはここから舗装路をたどって帰って行ったと思います。
なんとか通れて良かったですね。


その舗装路は意外と長く、腰掛けられそうなところはありませんでした。
仕方がないので、道路脇にたまに出てくるスペースにペタンとやってやりました。
どこでも休憩するの得意ですから。


再びオフロードになりました。
落ち葉の道となります。


「灯明堂跡」とありましたが、激坂なのとルートから外れているのでパスしてしまいました。
後で調べるとかなり古い建立物があるようでした。


昔の和尚さんのお墓がありました。
初めて聞くお名前でしたが、こんなところにあるなんて。


と思ったらここに住んでいたのですね。
どうやって建物たてたのかなぁ。奥深い感じですし、お店屋さん無いし。生活していたなんてすごい。


木漏れ日差すこんな道もいいですね。
お? 鳥居があるぞ。


山栗の道って感じかな。
ものすごい量が落ちてました。


突然お堂が現れました。
そうか「寺下観音」に着いたんですね。


ここは少し見どころがありそうでしたが、疲労感には勝てず目を動かすだけでした。


寺下観音を出ると、大銀杏が現れました。


画角に入りません大きいです。
色づくのはもう少し先のようです。


ルート上に蕎麦屋?
ちょっと覗いてみます。


蕎麦屋確定。
営業中ののぼりあり。
あまりお腹空いていないけれど、入ってみることにしました。


びっくり!
ジャスの演奏しながら蕎麦andバーみたいな洒落た店内にびっくりしました。
お昼はもちろん演奏は無しです。

ステージの写真撮ったら肝心の蕎麦の写真撮り忘れました。
お味は90点ぐらいいったかなー。
美味しかったのは素敵な店内だったというのも含めてでしょうか⋯。


さらに大物が。


天然記念物に指定された大銀杏です。
これは本当に大きかった。
町内最古の老木。


さらにだいぶ歩いて三陸道を越えるとゴールはもうすぐです。


階上駅到着です。
今日も良く歩きました。
鬼門のコースと思っていましたが、実際は許容範囲のコースでした。


歩行距離 28.9km
所要時間 8時間45分
累計登坂標高差 +1054m
46,600歩



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする