『花の世界 14(白百合はどんな花、学術名:山百合・ヤマユリ) 1』
『日経新聞(22-01-30)19世紀 園芸の東西交流 植物ハンター世界をめぐる』
明治時代、開国した日本にプラントハンターと呼ばれる人々が訪れる。 日本の植物が海外に紹介されるようになり、日本にもかの地の園芸文化がもたらされる。 洋の東西を問わない植物への愛着が交流を後押しした。
絵画の作品名:カーネーション、ユリ、ユリ、バラ
作家名:サージェント,ジョン・シンガー
ウエブ情報から引用
少女たちの背後で華麗に咲き匂う大きなヤマユリ。 19世紀後半、日本からもプラントハンターにもたらされたこの花は、欧州でセンセーションを巻き起こたそうです。 百合の花は、いつでも、どこでも素晴らしいです。
想像ですが江戸時代に、フィリップ・フォン・シーボルトに、アジサイや
カノコユリなど150種の日本の植物がヨーロッパに紹介されている。 一緒にヤマユリを持ち帰った可能性があります。 シーボルトは、まさに、博学者で筋金入りのプラントハンターの先駆者でした。
プラントハンターとは
17世記から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、食料・香料・薬
・繊維等に利用される有用植物や、鑑賞用植物の新種を求め世界中を探索する人のこと。
9年間も住んだシンガポールのシンガポールは、国土は狭く在来植物は少ない。そのハンデを、東南アジアだけでなく、世界各地の植物を収集してきた。市中にあるbotanical garden(植物園)は充実している。 さらに凄いのは、『自分の家の木でも勝手に切ると罰金』、島内の緑を保護する為、政府が土地を使っている人に対して一定の植樹を命ずることができるとしています。 その他、私有地内であっても樹木保全地区の樹木の伐採を許可制とし、地区内の幹周り、1m以上の樹木を無断で切った場合、S$10,000以下の罰金が科せられます。
五年間住んだパナマでも、樹木を大事にすることを目撃しました。 住み始めた当初、地図と地形を眺めることが好きなもので、方々をドライブしました。 時々見たのは、ブルドーザーで宅地造成の作業で、立ち木を残し、効率の悪そうに作業しているのを見ました。 これは樹木を残すためやっていたようです。
日本で見た宅地造成の風景と違うのに驚きました。
余談が長くなりました。『花の世界 14(白百合とはどんな花、学術名:山百合・ヤマユリ!)』に戻ります。
山百合・白百合と言えば、すぐ思い出すのが、対照的な鬼百合
花はよく撮りますが、よく被写体にする花は数種類です。 その中に『鬼百合・オニユリ』と『山百合・ヤマユリ』とが入っています。 自分が遊びまわり、育った千葉県旭市飯岡(旧三川村)には、南には九十九里海岸の砂浜・砂丘があり、そこには、海岸にふさわしい色鮮やかな『鬼百合』が、北の関東ローム層の台地の谷津・崖には、緑鮮やかなススキ群生の中に淑やかに『山百合』咲いていました。
半世紀前から、ごく最近まで、百合は『鬼百合』と『山百合』だけが百合だと思っていました。 齢を重ねて、最近知ったことですが、『白百合・シラユリ』という、花そのものは存在せず、『白百合・シラユリ』という『言葉』と『花言葉』と『学園名』はあると。 存在するのは、ヤマユリ(山百合、学名:Lilium auratum)で、ユリ科ユリ属の球根植物です。
このユリの女王のごとく名声を博しているが、実在しない花『白百合・シラユリ』に対して、正反対の厳しい名称を付けられたのが『鬼百合・オニユリ』で、オニユリ(鬼百合・学名Lilium Lancifolium)もユリ科ユリ属の球根植物です。
次に、オニユリという名前の由来です。
これは、見た目からつけられています。 花の色や形が赤鬼(あかおに)のように見えることから鬼百合(おにゆり)と呼ばれるようになりました。 また、オニユリは英語でtiger lilyと言います。 これも花の色や見た目から白人からは虎(tiger)の模様に見えたことに由来します。 虎というよりはヒョウの方が近いと思いますが。
その『山百合・ヤマユリ』と『鬼百合・オニユリ』の花言葉です。 『ヤマ』も『オニ』、なんとも可憐な花には少し思いやりが不足だったのではないでしょうか。
また、百合「lily」はユリ科の植物を指します。 花言葉では、どちらも十分称えられています。
『山百合・ヤマユリ – Lilium auratum』の花言葉
「清浄」「ピュア」「尊厳」「純潔」「堂々たる美」です。 西洋での白百合の花言葉は、「純潔」「ピュア」「尊厳」です。結婚式での新郎新婦がよく使う花の一つとされています。
ウキペデイア情報から引用
『鬼百合・オニユリ– Lilium lancifolium』の花言葉
「愉快」「陽気」「華麗」といった明るいイメージの花言葉は、大きく生長し、オレンジ色の鮮やかな花を咲かせることにちなんでつけられました。
ウエブ情報から引用
ユリのこと、これからも調べてみたいと思います。
(記事投稿日:2022/02/13、#476-1)
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